未亡人になった
絶世の美人の香織(仮名)は、
性犯罪の事件に巻き込まれる。
美し過ぎる未亡人だった為に、いろんな疑惑が加熱して、週刊誌や世間から騒がれてしまう。
落ち着くと
ある出版社から人生の手記を書かないかと依頼を受ける。
内容は、
顔が美人過ぎる為に、幼少期から男の人達がほっておけないくらいモテまくっていた。
その反動で同性からは、何度もいじめられて、
男性からは、性被害にあっていた。
そんな繰り返しの辛い毎日を送りながら成長してきた。
そのうちに国語教師の男性と結婚して女の子が生まれる。
10年後
その国語教師の主人は、寝タバコが原因で火事を起こし命を落とすが
自分と娘とお腹の子供は助かる。
男の子が生まれ
5年後に事件が起きる。
といった、美人すぎる悩みがたくさん書いてあり
全くモテた記憶のないものからすれば羨ましい話で、自慢が入っているのではと、少し思ってしまいました。
美人の気持ちは理解できませんが
いじめの原因は、妬みからなんだということは分かりました。
話を読み終えて
所どころに現代の有名人の知っている人達が出て来た時は、違和感を感じつつも、
文章がとても読みやすくなっていた為に
すんなりスルーして
美人過ぎるっていうのもたいへんなんだなぁ、
苦労したんだなぁ、と、同情する気持ちが強くなっていました。
そして後半の追加手記に突入する。
なんと
とんでもない事実の
衝撃的な驚きがあり
だんだんと
文章の謎が解けてきて
「逆転美人」
という言葉が、
ピッタリと合点しました。
読んだ人しか分からない、隠された文章の構成があり
感動しました。