昭和58年の春から秋にかけての4才の女の子「奈々子」が、
代々の由緒ある農家「杉崎家」の様子を子供の頃を思い出して描いた内容になっています。
杉崎家の
一人一人が、わがままで、誰も同じ意見や同じ考えをしていなくても
「ちょうど良いくらい」
といったひねくれた態度で、家から離れることが出来なく、
奈々子自身も、毒親の母親におびえながら暮らしている。
杉崎家の家が代々受け継がれていることが、この家の人達をダメ人間にしているのか。
家という大きな囲いの中の小さな世界で、一人一人が思い通りに暮らしていない為に、お互いをおとしめたり、抗っている様子が、伝わってきます。
4才の子供でも聞きたくないことや、見たくない物はふたをする。
感受性が強くなるが、精神的には弱く、
成長する上では、家の被害者かなと思えてきます。
心は不安定
生活は安定といった環境に住み続けることで
「いい感じ」という
抜け出せないこの場所が
この題名の『いかれころ』なのかなぁと、理解しました。
