遺影館という写真館で、母の遺影の写真を見に来た看護師の歩、祖父の遺影の写真を見に来た高校生の源弥、自分の遺影写真を撮りに来たお婆さんの三人が、偶然出くわす。


35年前のこの街の護岸工事を請け負っていた歩の祖父の会社である中江建設が、作業中に、消石灰を川に流してしまった事件の真相を巡り、歳月の風が吹く。


歩はお母さんが亡くなる6年前に、お母さんは、源弥のお父さんと恋愛していたこと、そして、石の事故で死んだと聞かされていた。

源弥のお爺さんの大嘘を信じて、離れ離れになってしまう。

とても切なく悲しい別れでした。


遺影館の店主である通称「でかっち」と、その友達 通称「まめっち」は、でかっちの本当のお父さん(35年前の遺影館の店主)の救出作戦を実行する。

当時、小学5年生だった二人は、勇気100倍 の力を出し切って、とても勇敢でした。忘れられない冒険で、微笑ましかったです。


遺影を撮りに来たお婆さんは中江建設のライバル会社の社長さんでした。

誰もが徳をしていたと思っている会社の社長さんが、この35年間、ある悩みのせいで、一度も枕を高くして眠っていなかった。


歩と、源弥が、真相解明の為に、歩の祖父の中江建設会社の事故で、1番、徳をした、護岸工事を引き継いだ建設会社の当時社長をしていたお婆さんに話を聞くことに。


今までの話しは、

別々のことなのかぁ? 少しは、つながっているかなぁ?

と、思いながら、読み進めていると、

こんなことが、隠れていたとは、

衝撃の事実が、、、

見えない所で、風が、何年も前から吹き続けていることに


歩と源弥は、若いのに心は大人ですね。

嘘を貫き通した人、

罪を犯した人、

徳をした人、

関わった人、

など、全部、飲み込んで、一番大事なのは、 

「今、自分達がこの世に生まれて来た」

ということを最優先に考えて、誰も傷つけずに、真相を明らかにする探偵ぶりは、見事でしたね。


でかっちは、子供の頃から大人になった今でも、正直で、身体とは正反対の優しい性格が健在でしたね。

心が和みます。


偶然が、全てつながり、何もかもが必然でしたね。


護岸工事の事件で、誤解を招くことになったウミホタル(二枚貝のような殻を持ったミジンコ、夜になると、死んだ魚に群がって、青く光) の存在は、大きかったですね。