「ひろでん」のすすめ | めもり*ブログ

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広電(ひろでん)とは、「広島電鉄」の略である。

広島電鉄株式会社は、広島市中区に本社がある路面電車・バスの運行会社で、広島市民の間では、会社名も路面電車そのものも「広電」で通っている。

 

▲広電本社の敷地内にある、変電所・事務所棟(被曝建物)

※これとは別にピカピカの高層本社ビルがある

 

 

広島市内中心部を走る路面電車は、県外からの旅行者や出張ビジネスマンには新鮮に映る様子。物珍しそうに眺める人や、写真を撮ったり、乗りたがったりする人も多い。

 

広電は、広島市民の足だ。日常生活に欠かせない。

原爆投下で町が壊滅状態となった時も、わずか3日後には一部区間で運転を再開し、市民を勇気づけたという。

当時、走っていた「被曝電車」が今も現役で活躍している。

 

路面電車の運行を取りやめた各地から寄贈された車両がたくさん走る中、この被曝電車は広電生え抜きの車両で、1942年に製造されたもの。現在運行されているのは651号と652号の2台だけで、主に朝のラッシュ時に走っている。

電停で待っていてこの2台のうちどちらかがやってくると「当たり」の気分になる。被曝電車というヒストリーもそうだが、床や窓枠などが木で、外観も内装もレトロ感満載で可愛らしいのだ。

 

▲雨の日に乗った、被曝電車の木造の床

 

▲他の公共交通機関が軒並み運休する荒天でも広電は動く、と広島市民は信じているし、広電はその信頼を裏切らない

 

 

最新車両には、カープやサンフレッチェほか広島のプロスポーツチームのロゴやキャラクターがあしらわれたラッピング電車もあり、選手が車内アナウンス(録音)を担当していたりするので、それも楽しい。

 

県外からの来広者には、ぜひ広電に乗ってみてほしい。きっと「広島に来たなぁ」って実感してもらえると思うから。

路線がいくつかあるから、初心者にはちょっと難しいかもしれないけれど(私も移住直後は間違えて泣きそうになったこと数度…)、近くにいる人に聞いたら、絶対、親切に教えてくれるはず。それが広島。極道映画みたいな人はいないから安心して来てね♡

 

デコ電車が走ることも。走る広告?