ブラインドサッカー初観戦 | めもり*ブログ

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ライター・きたのまゆみのブログです。
気になることや人、日々のできごとなど書いています。
おつきあいください。

最近では存在さえすっかり忘れていた、このブログ。
久しぶりに「これは広く知ってほしい!」と思う出会いがあったため、約5ヶ月ぶりにログインしてみた。

今日出会ったのは、ブラインドサッカー。ブラサカ、と略されたりもするらしい。

受付でもらったチラシによれば「ブラインドサッカーは、アイマスクを装着した4人のフィールドプレーヤー(FP)と目の見えるゴールキーパー(GK)で行う5人制サッカー。FPはボールの転がる音や仲間の声、相手が走る音や気配、GKや監督、ガイドの声などを頼りにプレーします。仲間と自分を信じ、見えないとは思えない勢いで戦う姿は迫力満点!」とのこと。

確かに、最後の一文の通り、始まって数秒で「本当にこの人たち見えてないの?」と思う動きだったし、迫力満点だった。
たまに見に行くフットサル・Fリーグと比べるとさすがにスピードは劣るものの、普通に走るし、転んでもすぐ立ち上がって駆け出すし、ディフェンスも激しいし、ゴールを強襲するシュートは迫力がある。展開も早くて、思わず身を乗り出して見入ってしまい、ゴールに向けてドリブル突破していく姿には「行け!行け!!」、シュートがポストに弾かれれば「惜しいっ!」と声が出てしまった。

 

 

 

 

 


基本、プレー中は「お静かに」が観戦のルールだ(声出ちゃってごめんなさい)。
なぜなら、選手たちが頼りにするのは主に「音」だから。

ボールの中には金属が入っていて、転がったりバウンドしたりすると音が鳴るようになっている。それを頼りに、ボールの位置を把握して選手たちは動く。
そしてボールを持っている選手に向かって行く(ボールを取りに行く)時は、不用意な衝突を避けるために「ボイ!(Voi=スペイン語で「行く」の意味)」と声をかけなければいけない。
20×40mのコート上、常にボールも人も動いているため、ゴール裏にいるガイド(コーラー)は、自チームか相手のどちらがボールをキープしているか、どの位置にいるか、ゴールまでの距離や方向などを、常に短い言葉で選手たちに伝える。
コートから聞こえてくるそんな音や声、サイドフェンスに選手が激突したりボールがぶつかる音などが、プレーに活気や迫力をプラスしている面もあるかもしれない。

ルールもよく知らないまま会場を訪れたけど、細かいことはわからなくても、単純に楽しめた。全力でプレーする選手たちはカッコよかったし、ボールの取り合いも、コートを縦断して相手ゴールに迫るドリブルも迫力があった。


今回観戦したのは、「ブラインドサッカー・ロービジョンフットサル地域リーグ2023 西日本リーグ(広島)」。
前後半15分・ハーフタイム10分で、4チームによるトーナメント形式で行われた。 
初戦をPKの末に勝ち抜けた我らが「アフィーレ広島BFC」は、決勝戦後半残り1分ちょっとという最終盤にゴールを決め、1位で大会を終えた。何度もチャンスがありながら、なかなかゴールが決まらなかったハラハラドキドキの展開で、得点の際は、選手やコートサイドの関係者の歓喜と興奮はしばらくおさまらなかった。
選手、関係者の皆さま、おめでとうございます!
 

ゴールの瞬間は、日本ブラインドサッカー協会公式Twitter にてご覧あれ。

 

こんな面白いスポーツイベントが、広島で、しかも無料で見られるなんて。
たまたまTwitterで情報を知れた私はラッキーだったけど、もっとたくさんの人が見られたらよかったのにな…と残念に思った。
来年もあるのかな?
もしあるなら、ぜひまた行きたい。

 

▲表彰式