10 月 おれ めちゃくちゃ…… TV 出ます
は、嘘じゃなかった。
を軽く飛び越え、尋常じゃなかった。
いや、まだ終わったわけじゃない。
10 月ってゆーの ものすごい TV 出るし
君が言うところの 10 月は、未だ半ば。
録画機の一覧には、この先も。
「 予約済 」 の文字が、並んでいるわけで。
と同時に、もう一方では。
「 未視聴 」 の、黄色い 3 文字が。
どこまでも、果てしなく羅列していて。
毎夜、私にプレッシャーをかける。
旬のモノは、旬のうちに。
頭では、わかっているのだけれど。
まったく、追いつけていない。
それどころか。
ひたすら、溜まっていく一方じゃないか。
ただ、ボーッと見ているだけの側でさえ。
多少の焦りを、感じているのに。
これだけの数の、 TV 収録を。
短期集中で詰め込み、こなしてきた彼の。
息つく暇もなく 24 ー 7
は、いったいどーなっているのだ。
君が強調していた、盛りを。
完全に、甘くみていた。
自分基準で判断していた、私は。
大都会には住めない、田舎者だ。
てか、日ごろから殺人的スケジュールを。
こなしている男が、あえて口にした。
「 めちゃくちゃ 」 の、サイズ感を。
その一言で、なぜ想像できなかったのか!
ごめん ! 起きてねぇーわ マジで……
そう言って。
早朝のホテルでザブザブと顔を洗いながら。
笑顔で強がる、ヤツの一面を。
忘れたわけじゃないだろ。
そして。
疲れてるのは 自分が一番わかってるから
安易な、ねぎらいの言葉など。
微塵も、欲してなどいないということも。
mayu.