START ![]()
炭酸水をグラスに注ぎ、窓の向こうの ![]()
都心の夜を見渡している後ろで声がした。
『 ねぇ、なにしてんの 』
シャワーを浴びた彼が、いつの間にか。
大きなガラス窓に、映り込んでいた。
私のグラスを、スッと抜き取ると。
「 あ… 」
ゴクゴクと、喉を鳴らしながら。
君が、唐突に言った。
『 あのさぁ、どっか行かない?二人で 』
長かった自粛体制からようやく解放され。
ドライブ好きの彼は、時間があれば。
愛車に乗りたくて、仕方がないのだ。
「 えっ! 今から?! 」
君の言葉を、真似るなら。
「 ブッ飛ばしてぇー!! 」 らしい。
『 あー、突然の誘いで困ってる 』
地下の駐車場には、買い替えたばかりの。
赤い高級車を、泊めてある ![]()
きっと、きらめく夜景に誘われたんだ。
「こんな時間だし。朝、起きられないよ」
『 そーかぁ… 』
と、彼は残念そうな声で ![]()
首都高のテールライトを、じっと眺める。
私は、空になったグラスを受け取り。
テーブルの上に、静かに置いた。
『 でもさぁ、乗りたい顔してるよ 』
君は、くるりとこちらを向き。
意味深な表情で、そう言うと。
くちびるの動きだけで、言葉をつづけた。
( お ・ れ ・ に … ♡ )
なぁ~んだ、そーゆーことかぁ。
あぁ、相変わらず面倒くさいヤツである。
それならそーと、フツーに言えよぉ~。
『 いや、おいでよ。 どこ行きたい? 』
君が、私の腕を強く引っ張った。
彼の背面ダイブで、スプリングが弾み。
伸ばした両腕が、私の背中を包む。
私も自己流で、セリフを考え。
「 ん~、空高く飛ばして欲しいかなぁ 」
と君の眼を見下ろしながら天井を指した。
『 ん~、なるほどね 』
「 一緒に……連れてってあげよーか? 」
今日は私が、マウントをとるぞ。
君は片手でメガネを外し、嬉しそうな。
でも、ちょっとだけ照れくさそうに。
口角を片方だけ上げると、黒目が光った。
君のスイッチが、入った合図だ ![]()
『 おれはイキたいよ。君とどこまでも 』
FINISH ![]()
Dandy ☆ Trendy
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