603 でのご対面 | 中島健人くんに妄想の暴走

中島健人くんに妄想の暴走

可愛い LOVE ♡ Honey に愛をこめて。
健人くんと、疑似恋愛しよ ♡

 

 世の中広いようで狭いというのは本当だ。

 開け放したドアの前の廊下を横切る彼と。

 

 ベッド横で、丸椅子に腰かけていた私の。

 目と目が、しっかりと合った。

 

 「なんでこんなトコに、いるのぉ~?!」

 哀川翔をリスペクトする、ハイトーンと。

 

 私の裏返った奇声が、みごとにハモった。

 彼は、ここの病院とも契約をしている。

 

 小さな葬儀会社の、若き社長で。

 ちなみに、ウチの遠ぉ~い親戚でもあり。

 

 過去に、二度ほど世話になっていた。

 だけど今日は、黒服に白い手袋ではなく。

 

 パンチのきいた、チャラい私服である。

 義理のお姉さんが、隣の病室に入院中で。

 

 奥さんと一緒にお見舞いに訪れたらしい。

 「 へぇー、すごい偶然だね 」

 

 そこへ巡視に来たのは超明るい師長さん。

 彼女にとっての、彼は。

 

 「 葬儀屋さん 」 との、認識である。

 「えぇ!知り合いなら早くゆってよぉ~」

 

 と病室内が、さらに騒がしくなった。

 師長さんにも、みかんをひとつ手渡して。

 

 全員で、 5 人 オレンジ

 大雑把な O 型がそろうと宴会場と化す。

 

 自分よりも若い男性が、一人いるだけで。

 おばちゃんたちは、舞い上がるのだ。

 

      

 

 入院中の母の、唯一の楽しみが。

 「今日は僕が担当なのでお願いしまぁす」

 

 と不定期に現れる、看護師くんである。

 お世辞でも何でもなく、はっきり言って。

 

 「 顔のかわいい、男のコ~ ♡ 」

 は当然、フロア全体のアイドルで お父さん

 

 誰もが毎日、彼の登場を待ち望んでいた。

 最初の頃こそ。

 

 シモの世話をしてもらうのが恥ずかしい。

 などと言っていた、乙女な母だけれど。

 

 「仕事ですから、気にしないでください」

 と相手に気を使わせないひと言に救われ。

 

 それからは、完全に。

 彼の爽やかな笑顔に、身をゆだねている。

 

 自分の老後の世話を。

 誰に看てもらいたいと、思うのか。

 

 という、世論調査では。

 男性が 「 奥さん 」 で、あるのに対し。

 

 女は圧倒的に「イケメン介護士」なのだ。

 冗談ではなく、絶対に本心だろ。

 

 

 

 

mayu.