それでも。
♪ 飲み物だけはぁいぃっしょにしよぉ~!
と、コンビニコーヒーを二つ買い。
「 ひとくち、飲まして 」
と、ブラックとラテを何度も交換し合う。
寒い街中で、間接キスを繰り返しながら。
イルミネーションの迷宮に、紛れ込んだ。
この時期の、日暮れは早い。
手のひらの中の、紙コップも冷めてきた。
君が、残りのコーヒーをグッと飲み干し。
「 おまえも、明日は仕事だろ? 」
周りを、見渡せば。
デートの本番は、これからでしょ。
とばかりに寄り添う笑顔が煌めいている。
なのに。
「風邪ひかねぇよーに、帰って風呂入れ」
彼は。
ファッションビルの、ウィンドウの前で。
カラのコップを口に、くわえると。
両手で、マフラーの結びを直してくれた。
「今夜も、見たいTVあんだろ。それに…」
そうなのだ。
君と出逢ってからというもの、連日連夜。
TV やラジオのチェックで、夜遊びとは。
すっかり縁遠い生活に、なってしまい。
なんだか体調が悪いのは、そのせいだ。
映画観て、ごはん食べて散歩して。
これじゃぁ、完全に健全なる。
チュー坊の、休日デートじゃないかぁ。
成年なんだからコドモじゃないんだぞ。
ホットワイン飲んで、あったまろうよぉ。
もう少しだけキラキラの中にいたいのに。
「それに…?」
「 また一週間後には、会えんじゃん 」
今年も、大晦日の夜は。
メンバー5人で、おまえんちに行くから。
蕎麦とミカン食いながら、待ってろって。
な。
Merry Christmas & Happy NewYear
mayu.
