『 女性の、あんな布の面積の少ない 』
中島健人が、瞳をキラキラさせながら。
こんなにも熱く、力説しているけれど。
『 瞬間ってある?! わかるかなぁ 』
夏の海は、太陽を浴びているだけでも。
体力を、消耗する。
日焼けは、痛いし汚いし。
赤くなるし、ムラになるし。
後悔先に立たずの、シミになる。
同じ脱ぐのなら、気持ちのいい方がいい。
久しぶりに。
アジアンテイストを模した、個室で。
アロマオイルマッサージをしてもらおう。
ピンク色のペーパーショーツに履き替え。
大判バスタオルの上で、うつ伏せになり。
あとは、されるがままのマグロ状態。
あぁ何も考えずに身をゆだねる心地よさ。
「仰向けに、なってくださぁ~い」
小柄な施術士さんの、きれいな指が。
おへその下の、ショーツの縁を。
遠慮がちに、少しだけ外側へ折り返す。
「女のコのちょっと膨らんだお腹が好き」
と言っていたのは、若き頃の藤井フミヤ。
お姉さんの、手のひらの動きに合わせて。
(うん。あくまでも、ちょっとならね)
と、腹筋に無意味に力を入れてみる。
『 あぁ、パレオ的なヤツは…いーです 』
って、君の。
「No,thank you だけど、百歩譲るなら」
『 パレオは、まぁまぁ序盤ならいーよ 』
許してあげる的な意味が、わかりません。
そのあと、中盤~終盤へと続く。
君の中での、ストーリーがあるのですか。
彼女の肌に、おさわり ♡ をしたい君は。
太ももの砂を払う、その手で。
水着の紐を、いたずらするのですか。
それとも、海辺に咲いた水色や白や。
色とりどりの鑑賞に忙しい、君の顔は…。
ほら、オイルを塗る手が止まって。
白い歯が、チョットだけのぞいているよ。
mayu.
