『 パンティて事でしょ?よーするに 』
発端は、中島の。
余計な、ひと言だったのだけれども。
『 ケンティー ♡ パンティー 』
佐藤君が、壊れた。
『 いや、パンティじゃないでしょー 』
いつもの立場が、完全に逆転している。
『 なかじま ♡ パンティー 』
甘酸っぱくて、切なくも美しい。
「ここさけ」 の旋律を、 BGM に。
『 そんな、フラチなコーナー 』
『 ありそー 』
なんつー、トークなんだ!
と、嬉しくなる。
『 できたら、どーすんだよ 』
と言いながら、22 時台の中島は。
聡ちゃんに「負けらんねぇ」と、密かに。
チャンスを、狙っているような気もする。
『 なかじまパンティの<私をはいて> 』
佐藤君の、口から。
酔っているわけでも、ないのに。
こんなワードが、飛び出すなんて。
中島の。
「おっぱい」 の連呼に、匹敵する。
いずれ、こんな日が来ることは。
そりゃーね、わかっていたよ。
中島が。
佐藤君を、男子トークに誘い込もうと。
楽しそうに、からかっていた。
あの頃が、なつかしい。
「このラジオ、親も聞いてるから」 と。
かたくなに。
悪事から、逃れようとしていた。
佐藤家の末っ子・しょーり君は。
どこへ、消えて行ったの?
年の離れた弟くんと暮らす、友人なら。
このくすぐったさが、わかるのかなぁ。
mayu.
