ヘモグロビン 7.0 g / bL
焼き鳥の、レバーは大好き。
「食事云々の、段階じゃないですね」
赤ワインに、ナッツは常識。
浅利の佃煮は、ご飯のお供。
「薬で、一気に上げましょう」
パソコンと、会話をする医師。
「体が、軽くなりますよぉ~」
神田うの似の、小顔の看護師さん。
処方された、毒々しい赤の錠剤。
出勤前の一日1錠、コーヒー一杯で。
飛び出して、行けなくなった。
副作用は、のどの渇きと胸のむかつき。
きっかり、9:00~17:00。
(こんなんで、仕事なんてできねぇわ!)
体を動かしていれば、少しは気が紛れる。
服用を、就寝前にずらしてみる。
22:30~6:30。
胸が、むかつき夜中に何度も目が覚める。
のどが、錠剤の侵入を拒む。
水ばかりが、胃を満たす。
「このままじゃ、別の病気になりそうだ」
それでも頑張った、30 錠。
数値は一定まで、上がったらしいけれど。
受診前と、何も変わらない。
これが、通常。
フットワークは、軽くならない。
荷物を持ち上げる時の、立ちくらみ。
階段を駆け昇る時の、息切れ。
それから。
制御しきれなかった後の、激しい動悸。
『 気絶するくらいの Electric Shock 』
鼓動の速さに、血の流れが追いつけない。
心筋梗塞、上等だ!
mayu.