メンバーの組み合わせ、って。
どうやって、決めるんだろう。
机の上に並べる、カードゲームのように。
何枚もの、顔写真を。
幾通りにも差し替えて、いくのかなぁ。
常に流動的な、立ち位置に。
明日の保証は、ない。
自分の代わりなんて、いくらでもいる。
どこの世界も、同じ。
組織が大きくなれば、なるほどに。
ライヴ、終盤。
キラキラの夢物語からの、目覚める準備。
いつもの日常に戻る、扉へと。
君たちが手を引いて、ゆっくりと導いてくれる。
きちんと敬語で、挨拶をする。
深々と、頭を下げる。
そして、次の瞬間。
私たちは、気付かされるんだ。
『 これからも、応援よろしくお願いします 』
この言葉は、少し違和感がある。
眠りにつくまでの、あと数時間だけ。
夢の余韻の中で、フワフワと漂っていたいのに。
たった今、見えない境界線をしっかりと引かれ。
ビジネスという、現実の関係を。
言い渡されたようにも、聞こえてしまう。
白い手袋で、よろしくお願いされたから。
応援している、わけでは決してない。
『 世界中が敵になっても、守るよマジ 』
だって、私たちは。
カノジョ、なんでしょ?
君たちが、私たちを魅了する。
その透明な糸に、手繰り寄せられ。
ただ、単純に。
好きにならずに、いられないんだ。
君が、ステージから消える直前。
私たちの腕を一瞬、グイッと引き寄せる。
『 あとで、おまえんち行くよ 』
深夜、ラジオから聞こえてきた。
彼の声。
『 こんばんは!』
やっぱり。
『 なかじまけんと 』 は、裏切らない。
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『中島健人くんへ 敬意を表して』