夜になって落ち着いたので、ようやくNHK【光る君へ】の第21話「旅立ち」の録画撮りを見ることになった。
 

だいぶん前だが、清少納言(ファーストサマーウイカ)が出た時は、【枕草子】はいつになったら話題になるのかと楽しみにしていたんだ。
しかし、いつになっても出てこないので、すっかり忘れていたんだ。

清少納言はまひろ(紫式部:吉高由里子)を訪ね、中宮の定子を元気づけるいい方法はないかと相談したんだ。するとまひろは「中宮様のために何かお書きになってみたらよいのでは?」と提案、これを聞いた清少納言は…。
「春はあけぼの…」と書き出した小紙が映像に現れた。

今になってだが、「春はあけぼの…」と聞いて、「アレー、どっかで聞いたような…」、「秋は、夕暮」って、何だったけなあー!
もうすっかり忘れてしまったよ!


そしてようやく【枕草子】が誕生した瞬間だったんだと気が付いた。
大事な時に、大ボケしてしまったよ!


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せっかくなので、模写ではなく、以下の通り、打ち込みました。しっかり覚えなくては…。

春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。

夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。

秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音(おと)、虫の音(ね)など、はたいふべきにあらず。

冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。