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無駄に夜景の綺麗なレストランでの食事は続く。
当時は飲めないワインをチビチビと飲んでいたのですが、飲み物チェンジ!
ビールを注文します。
ステキな雰囲気にすっかり呑まれていたけれど、一条のくだらない話しのお陰で、すっかり緊張も解けていました。
一条の酒もどんどん進む……。
神妙な面持ちで私を見つめているのだが……
たかがソープランドの話で夜景なんて要らないし、その思い詰めた顔!やめれ!
普通そーゆー顔って仕事で使う顔だろ
私は、「わざわざ今日行ってくる。とか、昨日行ってきた。の報告は要らない。
私がそこまで知る必要は無いでしょ。」と言った。
つまり、勝手にやれよ。と。
知ってしまうと、気持ち悪くなると思ったからだ。
ソープランドに行った直後に私を求めたり、その話をしながら行為に及んだり、一条ならやりかねない。
むしろ、興奮して喜びそうで嫌だった。
一条は、
「わかった。ありがとう。」
と言った。
ありがとう?の意味不明
そしてここから、最悪の夜が始まります……,
私は一条にこんなお願いをしてみました。
ソープへ行くなら、、、私、ホストクラブに行ってもいい?
一度も行った事ないの!
別に浮気じゃないし、良いよね?
ムッとする一条、
……ダメだよ。
なんで?
女がそんな遊びするもんじゃない。
女が行くところだよ!
それは浮気と同じだよ。ポンはくだらな事を言うんだな。
えーーー⁈
ソープは浮気じゃなくて、ホストは浮気なの⁈
くだらねーのはオマエだろーが‼️
もちろん、ホストクラブになど、端から行くつもりなど無かった。
一条へのささやかな抵抗だった。
この会話が、一条の本音を引き出すことになるとは……
ソープってエッチするんでしょ?
ホストクラブはエッチしないよ?
もういいから、この話は終わりだよ。
待ってよ。自分ばっかりずるいでしょ!
他の人とエッチするの許して欲しいんだよね?
私はホストクラブで若いイケメンと楽しくお話をするだけだよ。
それは、いい女がする事じゃないんだよ。
女は黙って家を守っていれば良いんだ。
えっ、、、💢 何て言った?
黙って家を守る?
女はね、男が外で何をしようが、笑顔でおかえりなさいと言って、股を開いていれば、それで可愛いんだよ。
昔はね、女が手をついて「お願いします」と言って抱いてもらってたんだぞ?
旦那に相手にされない女たちもたくさんいるんだ。
ポンは違う。俺に愛されてる。これからも俺はポンをたくさん抱くよ。
古いよ。考え方が古過ぎる。
今どき、聞いた事ないよ。
しかもその言い方、酷くない?
何も酷くないだろ。女は愛する男に身も心も委ねていれば幸せな生活が出来るんだ。
ポンを幸せにする自信があるから、こんな事を言えるんだよ。
別れた旦那には言えないセリフだろ?
情けない男だもんな。
ポンは俺に見初められて、幸せ者なんだよ。
なんかさ…その考え方っておかしいよ。
それだと私が私じゃ無くなる…。
友達とは飲みに行って良いんだよね?
行ってもいいよ。
ただし、夜8時までには帰って来なさい。
え?8時??なにそれ?
お父さんだね。彼氏じゃない、まるでお父さん。
一条はこの言葉にムッとします。
ポン、ポンは今まで苦労した。可愛そうだと思う。
だから、本当の意味でのいい女、良い奥さんを知らないんだよ。
家庭のある女性は夜に家を空けたりしないよ。
これからは俺の取引先の人との食事や奥様連中との付き合いだって増える。
このままでは、ポンが恥をかくんだぞ。
俺の言うことだけ聞いていなさい。
間違いないんだから。
実際、こんな店で食事が出来ているんだ。
今まで出来たか?来られたか?
全て上手く行っているだろう。
わかったら、俺に従っていればいい。
女が口答えなんてするんじゃない。
「……」
俯向く私…
もう言い返せなかった。
デザートが運ばれてくる頃には、私たちのテーブルはすっかり冷え切っていました。
一条は全く気にしていません。
むしろ私を黙らせる事が出来て満足気だった。
ソープへ行けて、私へ門限も言い渡す事が出来たのだから。
ポン、今日はここに泊まるよ。このホテルに部屋を取ってるんだ。
嬉しいでしょ?
テレビ、久しぶりに見たいでしょ?
満面の笑みで私に話す一条。
私がさっきの会話に引っかかり、浮かない顔をしている事なんて、どうでもいいのだ。
お前は黙って俺の言うことを聞いていればいい。おかえりなさいと笑い、しっかり夜のお務めをしていれば良い。
そんな考えの人なのだから。
奥さんが出て行った理由の一つが、わかった様な気がしました。
一条はその後も上機嫌で、ポン、むくれるなよ、怒った顔も可愛いな。などと言いながら、酒で赤くなった顔を、私に近付けて声を上げて笑っていた。
最悪の夜だと思った。
一条にとっては、こんなことは序の口だったのです。