領事館の方は、私がシドニーに着いてすぐ、パスポート及び現金を紛失してしまったことをたいそう気の毒がっていた。
まだ、何も楽しまずに、悪い印象の国になってしまったのではないか、と心配なさったのかも。
「シドニーは初めてどころか、以前、長期間にわたって住んでいたんです。
ここで学生生活を送り、仕事もし、第二の故郷のようなものです。
今回は短い日程で遊びに来たのですが、知っている街であるだけに、注意が足りなかったというか・・・油断したというか・・・」
私の話を聞き、少し安心したご様子だ。
「慣れた頃・・・という例ですね!」
「その通りです。外国人として入国したという意識がなかったものですから。
台湾では緊張していたので、絶対に貴重品は手放さないし、いつも周囲を見ていたというか、気をつけていたのですが、シドニーで入国手続きを終えて、心底ほっとしたのです」
つまり、緊張感が足りなかったということに他ならない。
日本に居る時より安心しているというか、リラックスしているくらいだから!
私と領事館の方の話が続いている、まさに その頃、
とあるスーパーさくら店ではー。
労災手続きをすることを勧めてくれた心優しい上司に感謝しつつ、康永君は言葉を失っていた。
「では、早速、現場検証があるから」
パスポート紛失・盗難ならぬ、どのような経緯で、プラットホームから台車ごと
真っ逆さまに~~
落ちる!
というような離れ業が可能だったのか!?
現場検証のプロがやってくる事になったのである!
頑張れ! 日本!
頑張れ~桃木副店長&康永くん!![]()