私は末日聖徒イエスキリスト教会(モルモン教会)の家庭に生まれました。モルモン教会とは1830年にアメリカ合衆国でジョセフ・スミスという人物によって創設された教会です。モルモン教会は聖書とは別にモルモン書を使うことでモルモン教会、モルモン教徒などと世間では言われています。モルモン書とはジョセフ・スミスが地中から発掘した金版を翻訳した書であり、古代イスラエル王国からリーハイという預言者とその家族がアメリカ大陸に移住し、彼らとその子孫の物語でアメリカ大陸にもイエスキリスト教が現れたことになっています。モルモン書と聖書の他に教会の指導者たる預言者に神から与えられた啓示を集めた「教義と聖約」、古代のパピルスを翻訳した「高価な真珠」を聖典として使い、新旧約聖書と合わせて「四大聖典」と呼ばれています。
モルモン教会独自の教義としては「モルモン教会は唯一真実の教会」「神権の権能」「教会の指導者は神の預言者であり神から啓示(神からの指示)を受ける」「神殿」神殿の儀式として「死者のためのバプテスマ」「エンダウメン」「第ニの油注ぎ」などがあります。
「モルモン教会は唯一真実の教会」とは、創設者ジョセフ・スミスがイエスキリストとその父なる神に直接会い、「他の全ての教会は間違っている」と告げられ、ジョセフ自身が預言者となってイエスキリストの真実の教会を回復し、教会の指導者を通してイエスキリスト自ら教会を導いているというものです。
モルモン教会ではイエスキリストから導きをうけて教会を指導し、また儀式を行うにあたって「神権の権能」が必要であると教えます。「神権の権能」とは神から与えられる力ということで、12歳以上の男性には「神権の権能」が授けられ教会の運営に携わっていきます。女性会員は神権者にはなれませんが日曜日の集会でピアノの伴奏や指揮、日曜学校の教師や宣教師として働く事ができます。
キリスト教では日曜日に教会に通うのが一般的ですがモルモン教会では教会とは別に神殿というものがあります。モルモン教会の真実の福音(イエスの教え)を聞く機会がなく亡くなってしまった人のために身代わりのバプテスマがあります。さらにモルモン教会の大きな特徴として神になるための儀式、エンダウメントや第二の油注ぎがあり、モルモン教徒は来たるべき世界で神となって世界を統治すると信じています。これを「昇栄」といいます。