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モルモン教会の所有する警備会社、チャーチセキュリティについて紹介します。



1. 組織の規模と構成

  • 本拠地: 米国ユタ州ソルトレイクシティの教会本部に「グローバル・セキュリティ・オペレーション・センター(GSOC)」を設置しています。

  • 監視体制: 世界35カ国以上の教会施設をリアルタイムで監視しており、最新の物理セキュリティ情報管理(PSIM)システムを導入しています。

  • 人員構成: * 専従職員: 数百名規模のフルタイム職員が雇用されています。

    • 元法執行機関出身者: 多くの職員がFBI、CIA、シークレットサービス、または州警察などの元捜査官・特殊部隊員で構成されており、非常に高い専門性を有しています。

2. 権限と法的な位置づけ

  • 警察権限(ユタ州): ユタ州内の主要な教会施設(テンプルスクエアなど)を警備する一部の要員は、ユタ州のPOST(Peace Officer Standards and Training)認定を受けています。これにより、限定されたエリア内では州警察と同等の逮捕権や武器の携帯が認められています。

  • ボランティアとプロの分担: 各地の小規模な礼拝堂(ワード)では地元の会員がボランティアで安全管理を行いますが、重要な施設やイベント、指導者の護衛には必ずプロのセキュリティ部門が投入されます。

3. 主な任務内容

  • 指導者の警衛: 教会の大管長(最高指導者)や十二使徒などの重要人物(VIP)に対し、24時間体制の身辺警護を行います。これは国の首脳クラスの警護に近い厳重さです。

  • 施設警備: 世界各地の神殿(テンプル)や本部ビルの防犯、侵入検知、災害対応。

  • インテリジェンス(情報収集): 世界中の政治情勢や治安情報を分析し、宣教師や職員の安全を確保するためのリスク管理を行っています。

4. 装備と技術

  • 技術力: 最新の監視カメラ、生体認証システム、暗号化通信を駆使しています。

  • 武装: 公的な警察権限を持つ要員や、法的に許可された地域での身辺警護要員は武装(拳銃など)しています。ただし、一般的な礼拝所では「銃器持ち込み禁止」のポリシーを掲げており、目立たない形での警備が基本です。



モルモン教会のセキュリティは、単なる「守衛」の集まりではなく、**「民間軍事会社や政府機関の警護部門に近いプロ組織」**といえます。莫大な資産と世界的なネットワークを守るため、その戦力は宗教団体としては極めて強力です。


末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)のセキュリティ部門は、その活動の多くが非公開ですが、いくつかの断片的な情報から、非常に高度な訓練施設とインフラを保有していることが分かっています。

特に注目すべきは、ユタ州ソルトレイクシティの本部周辺にある施設です。

1. グローバル・セキュリティ・オペレーション・センター (GSOC)

教会本部の「教会事務局ビル(Church Office Building)」内、あるいはその近隣に位置するこのセンターは、教会のセキュリティの「心臓部」です。

  • 機能: 世界35カ国以上の施設、数千の監視カメラ、センサーを24時間体制でリアルタイム監視しています。

  • 危機管理施設: センター内には**「トレーニング/クライシス・センター(Training/Crisis Center)」**が設置されており、大規模なテロ、自然災害、あるいは重要人物(VIP)への脅威が発生した際のシミュレーションや、緊急対応訓練が行われます。

2. 独自の訓練施設と射撃場

教会のセキュリティ要員の多くは、元FBIや警察の特殊部隊(SWAT)出身者で構成されていますが、組織として独自の訓練環境も持っています。

  • 射撃場とタクティカルトレーニング: 教会は公表していませんが、元職員や関係者の証言、地元メディアの調査によれば、ソルトレイクシティ近郊に専用の訓練施設と射撃場を保有しているとされています。

  • 内容: ここでは、銃器の習熟訓練だけでなく、要人警護(身辺警護)のフォーメーション、不審者の制圧、緊急避難のプロトコルなどが日々訓練されています。

3. BYU(ブリガムヤング大学)警察との連携

教会の関連組織であるBYU警察(BYU Police)は、私立大学の警備部門でありながら、ユタ州から正式な**警察権限(State-certified law enforcement agency)**を与えられています。

  • 合同訓練: チャーチ・セキュリティ(本部の警備)とBYU警察は、高度な警察訓練施設を共有したり、合同でテロ対策訓練を行ったりすることがあります。

4. デジタル・オンライン訓練システム

物理的な施設だけでなく、世界中のボランティア(会員)や現地職員を教育するための高度なデジタルインフラも備えています。

  • eラーニング: 「Learning Center」と呼ばれるシステムを通じ、アクティブシューター(銃乱射事件)への対応、不審物の見分け方、緊急連絡網の運用などのトレーニングが世界各地のリーダー向けに提供されています。

まとめ

モルモン教会のセキュリティ訓練施設は、単なる「警備員の詰め所」ではなく、**「政府機関レベルの監視・危機管理センター」と「特殊部隊レベルの物理訓練場」**を組み合わせたものと言えます。特に本拠地ソルトレイクシティにおいては、州警察にも引けを取らない最高水準の設備を維持しているとみられています。