こん〇〇は。

今日は私が一時帰国中に感じた

私的な感情を書き留めておこうと思います。


社会学や公衆衛生、老齢学の交差点から

その思いを書いてます。

長文なので興味のない方は

読み進めないことをお勧めしますお願い

 

さて、日本に一時帰国して

改めて気付いたことは

自分の家族が

日中、一人でいる時間に

孤独を感じていたことです。

 

海外で高齢者の孤独について研究している

その家族が一番、孤独だったのかもしれない悲しい

と気づいた瞬間

なんとも言えない気持ちになりました。

 

本人も、週に何度か友人に会ってますし

一人暮らしではなく、

家族と少なくとも

朝夕二回は顔を合わせて

挨拶と他愛もない会話をしているので

自分が孤独であると認識したことはなかったと話してました。

 

でも、本当に心の繋がった人(親友、もしくは恋人のような心から信用し合える存在)と

満足のいくレベルで会話を持つ機会があったかというとそうではなかったようです。


これはコロナ禍で、

社会的距離を保つような習慣が身に付き

外で長時間、顔を突き合わせ会話する機会が減った

もしくは、社会的に遠慮するようになったことに起因するのかもしれません。


高齢になるとなおさら、感染を恐れたり

相手のことを気遣うからこそ自然にそうなっていたのかもしれません。

 

では、そのすっぽり空いた心の穴を

どのよう埋めている(た)かと言うと

テレビを長時間見て

一人ごとのようにテレビに突っ込んでみたり

 

勧誘の電話であるとわかっていても

話し相手の機能を果たしている限りは

耳を傾けて、高額とまではいかなくても

少額の買い物を積み重ねてしまうことによって

無意識のうちに孤独を緩和する。

 

この裏には相手側の故意として行っている

詐欺、悪徳(霊感)商法、マインドコントロールなどが見え隠れしてます。

 

これらを未然に防ぐためには

どうしたらよいのか?

考えさせられました。

 

やはり、時間を節約するのではなく

人間(家族である私自身)が時間をかけて

話に耳を傾けることの重要性を感じます。


人間は社会的生き物であると言われる所以にもあると思いますし、病は気からというように孤独を感じることの健康への影響を理解するのを助けるかもしれません。

 

例えば、私が行ったことのある海外の病院(内科、皮膚科、眼科など)では

一回の受診が30分とっているので、最初の15分くらいは世間話をします。

様々な質問をすることによって、普段、患者がどのように生活しているのかを理解しようとします。


最近の傾向としてSocial Determinants of Health(SDH)からその人の健康に影響を与える原因を理解しようとするからです。

 

会話の内容によって

気分が上がって症状が緩和されたり、

余計に気分が落ち込むケースがあると思いますが。


ある人が血圧が高い理由は

塩分の高い食べ物を子供の頃から食べる習慣があり

塩分が累積された結果かもしれませんが

 

その一方で、

健康的な食事をしているにもかかわらず

極度の不安や孤独によって、血圧が上昇しているのかもしれません。

何か不安なことや、

突然のトラブルに巻き込まれた際に

頭がくらくらしたり、頭が痛くなったり

何も考えられなくなることがあるのは

誰しも一度くらいは体験したことがあるのではないでしょうか?

 

また、経済的困難に直面していて

家賃、電気代が払えない、

病院の支払いが滞っているなどの

心配要因も健康に影響を与えますし

これらの要因による睡眠不足、十分な栄養(食事)を採ることができなければ

さらなる健康の悪化を

引き起こす可能性があります。

 

こうした、社会的要因を知るために

話を聞くことは重要だと思いますし

知りたい内容を聞くための

質問項目を開発することや

より多く話をしてもらうために

どうしたらよいかを研究することも

重要だと感じます。

 

日頃、デイケアに来る高齢者に耳を傾けて

一人暮らしの高齢者が

どのような困難に直面しているのか

話を聞いてますが

 

ここで漏れてしまっている(一人暮らしではない)

家族(やパートナー)と一緒に住んでいるけど

実は孤独を感じている高齢者の存在も気になってました。

 

私の例で言うと

同じ部屋(家)にいるけど、ほとんど会話がない。

一緒にいるけど、

横でパソコンをカタカタたたいている。(忙しそう)

本人は長時間テレビを見て、

寝る、食べるの繰り返し。


時折、外出するものの

心から(自分の期待するほど)の会話は

年齢と共に見いだせない。


やる気、やりがいも薄れてきて

代謝の衰えにより

一日の時間が経つのも

より早く感じるようになり

自分の存在や社会的価値に

疑問を持ち始めるかもしれません。

 

とりわけ天気の悪い日に

気分が落ち込んでいる際に

気軽るにその気持ちを打ち明けられる存在がいる

(アクセスできる)ことは大変重要なのではないかと思います。

 

海外では祝日は家族みんなで過ごすことを重要視する文化があります。

若いうちはおひとり様が気軽るでいいと感じても

高齢になり、クリスマスなどの祝日に一人でいると

さらなる鬱を引き起こす可能性があります。

 

これをサポートするために

フリーダイヤルで

孤独な高齢者が電話ができるサービス(時間制限はありますが)を提供しているところがあります。

不安な人の心に寄添うサービス。

安心していつでも利用できるサービス。

 

そんな機能を時差がある中で

私一人で自分の家族に

どこまでサポートできるかわかりませんが


定期的ビデオコールの実施により

遠くに行ってしまって

”頼ることのできない存在”

から”遠くにいても相談できる存在”になるべく

取り組みを家族ではじめましたうさぎのぬいぐるみ

 

もう少し若い頃から始めていたら

そんなに大変ではなかったのかもしれませんが

その分、私にはその余裕がなかったり

状況や社会的背景を理解することが難しかったであろうことを考えると

今がチャンスなのかもしれないと思いました。

 

家族の今の年齢を考えたとき

あと何年、何日、一緒に過ごすできるだろうか?


自分の時間をどのように使うべきか答えが見えてきました。

 

この経験が将来、地元の高齢者の生活の質を向上させるために

どのようなサービスがあったらよいか?

のヒントになり

サービス開発に役立てることができればいいなと思います。
 

 

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