【複製】チェンダオ「どぶろく祭り」訪問記 | 迷えるオッサンの老惨禄

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チェンマイ18年の日誌を中心にやってきましたが、2021年9月帰国、タイトルを変更したいました。

チェンダオ「どぶろく祭り」訪問記
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ソンクラン(水かけ祭り)最終日はチェンマイのレジェンド(伝説の男)板さんに誘われて「チェンダオどぶろく祭」にいった。
チェンダオはチェンマイから85キロの日帰りツーリング圏内にあるが、ソンクラン期間とあって水かけ遭難を 懸念、チャンプアクからバスで行くことにした。
バス往復80B(240円)+バイク駐輪代10B(30円)と安いが、ソンクラン期間とあって駐輪場が満杯で探すのに往生した・・写真はバスから写した板さん。
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チェンダオの「どぶろく祭」は現地在住の日本人酒造家U氏がチェンダオ洞窟寺に開催を持ちかけ、チェンダオ在の自家製密造酒家に呼びかけて始めた新しい祭りであるが、もう5年目・すっかり地元に定着したようだ。
「どぶろく祭」とは日本名であるが、実際にはタイの地酒ラオカオ祭りといった方が正確で、持ち寄った地酒の優劣を競うラオカオ品評会である。
当初の3年間は酒造家U氏が一人で利き酒の審査をしていたが、4年目の今年から一般客の投票選考に変更、酒好きの日本人やファラン(白人)に呼びかけた次第である。
 
 
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 場所はチェンダオ洞窟寺前の土産物市場と聞いていたが、
着いたところはオアシスのようなチェンダオ山麓の水辺のタイ式リゾートで・・・、
ご覧のように家族連れの水浴客で賑わっていた。
  
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一見水は汚れているようだが、チェンダオ鍾乳洞からの冷たい湧き水で、一人なら私も入ってみたい気分に駆られた。
 
 
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 さて「どぶろく祭」会場は水場の直ぐ上の広場で・・・、
タイ随一の名峰チェンダオ山(2280m)の岩山を望む格好の景勝地であった。
 
 
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利き酒はご覧のように机上に並べられた出品者13本のラオカオを飲み比べて10点満点方式で採点するものだが、見物人の割には利き酒参加者は少なく、日本人8人とファラン5人の外地元のタイ人は少数参加2人に留まったようだ。
タイ人の参加が少ないのは利き酒タンブン料(一人100B-300円)が高いためだが、結果的にラオカオの味を知らない日本人とファランが決定権を得たのは皮肉である。
写真は利き酒をしている日本人グループで、瓶ごとに①~⑬の番号が振ってある。・・・中央が板さん、右隣が酒造家のUさんである。
 
 
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酒だけ飲んでいるんじゃ祭りらしくないと地元の山岳民の踊りが始まったが・・・、
目の肥えたチェンマイ人(私)の眼にはいかにもダサく・・・
 
 
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私が目をつけたのは右手の祭り手伝いのお姉さん↑をパチリ。
 
 
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■私は酒が好きであるが通ではなく、酒なら何でもOKのタダの酒飲みで利き酒なんぞはしたことも無く、まして飲んだことも無い地元のどぶろくラオカオの品評会にはお呼びじゃない人間である。
で飲んでみたのだがどれも似たような味で5・6・5・6・5・6といい加減な点数をつけていたが、⑦番酒の赤い色の瓶(後で聞くと蜂蜜入りラオカオ)にン?!これはと一挙に8点をつけた。
そして次の⑧番酒のまろやかさにン納得!これだと10点満点をつけたのである。
後でみんなの意見を聞いてみると板さんと酒蔵家Uさんの意見は一致して⑬番、私の⑧番にはもう一人滋賀県在の遊び人が一票であった。
 
 
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 ■さて品評会の結果は私が満点をつけた⑧番酒を作ったこのオバサンが優勝の栄冠に輝き、通の板さんやUさんの選んだ⑬番は3位となったのであります。
さすが長年飲み続けてきたオッサンの舌には狂いが無いといいたいところなんですが、⑧番酒を支持したのはたぶん私と同様に酒の分からぬファランの支持を得たものと想定されます。
ちなみに板さんが ⑬番を選んだ理由はクセが無くすっきり、私の⑧番の理由は特徴(クセ)のあるまろやかさと対照的で、前年まで一人で審査してきたUさんが選んだら勿論⑬番の優勝が当然でありましょう。
 
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■さて「どぶろく祭」の後はUさん邸で参加日本人9人の打ち上げ兼昼食会、こんなに沢山の日本人と飲むのは来タイ以来9年間で初めての経験であった。
皆さんそれぞれに武勇伝がおありのようだったが、中でも一番の羨望の的となったのは現役女子大生の奥さんを持つ板さん、コンニャローの思いはあってもみんなの言葉は続かない。
ところで酒造家Uさんはバンコクを中心に広く日本焼酎を販売しているようだが、今売り出し中の銘柄が黒糖焼酎「角兵衛」(画像)で、私もお土産に1瓶(300B)で購入した。
黒糖焼酎は日本では奄美・徳之島に生産が限定されているが、勿論タイは規制対象外で黒糖100%、アルコール度数40度の生粋黒糖焼酎が売りで、現在日本への逆輸出も検討中とのこと。
 私は奄美の黒糖焼酎はよく飲んだことがあるが、帰って飲んでみると酒自体が硬い(ハード)感じで、飲みやすいマイルド感に欠ける気がした。
 
 
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午後2時食事も終わってさてと折角チェンダオまで来たのだからと土管温泉訪問を提案すると皆賛成・・・、
野趣溢れるこの温泉はこのようにすっかり地元民の格好のリゾートとなっているようだ。
 
 
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この温泉の源泉は背後の沼地一帯で、 そこには何頭もの水牛がどっぷりと浸かって温泉泥浴を楽しんでおり、
周囲には水牛の寄生虫を捕食するスイギュー鳥が群れていた。
 
 
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         勿論私もどっぷりと土管風呂に浸かって

 
チョー満足、
 
酒と温泉と田舎の香り
 
豊かなタイならではの
 
素晴らしい一日であった。
 
 
 
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帰りのバス停で板さんとバス待ちをしていると
 
小僧さんの長―――い行列行進にであった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

ちゃんちゃん