元の話しは、私の実体験だが盛りに盛ってChatGPTさんに怪談にしてもらいました。![]()
これは、私がまだ若く、船舶整備の仕事をしていた頃の話だ。
港に、一本の橋があった。
長さはせいぜい100メートルほど。片側一車線で、両脇に歩道がついているだけの、どこにでもある橋だ。
だが、地元では妙な噂があった。
――あの橋は、“渡ったものが戻ってこられない”ことがある。
私はそんな話、まったく信じていなかった。
春先になると、決まって猫が現れた。
作業中のボートに入り込み、工具を倒し、配線に絡まり、仕事の邪魔をする。
追い払っても、すぐ戻ってくる。
困り果てて、港に顔を出す漁師に愚痴をこぼした時だった。
「橋の向こうに捨ててくりゃいい」
冗談みたいに笑いながら、そう言った。
「なんでかわからんがな……あそこに置いてきた猫は、戻ってこん」
妙に引っかかったが、その時は深く考えなかった。
ある日、ボートのカバーの中で子猫が生まれていた。
母猫と、まだ目も開いていない子猫が五匹。
スタッフ全員で捕まえ、段ボールに詰めた。
私は、少しだけ躊躇した。
――本当にいいのか?
だが結局、私たちは橋を渡った。
対岸の小さな公園に段ボールを置き、そのまま戻ってきた。
振り返らなかった。
それ以来、猫は一匹も現れなくなった。
「あの話、本当だったんだな」
誰かがそう言った。
私も、そう思った。
最初に見つけたのは、私だった。
朝、桟橋に――子猫が浮いていた。
水を含んで、膨れた、小さな死体。
気味が悪くて、目をそらした。
だが次の日も、その次の日も。
毎朝、一匹ずつ。
同じ場所に、流れ着いた。
そして最後に、母猫が来た。
目が、開いていた。
こちらを見ていた。
――助けを求めているように。
私は、その日から眠れなくなった。
漁師に話すと、首を振った。
「おかしいな……」
「湾の流れなら、外に出るはずだ。ここに戻ることはない」
その言葉で、胸の奥が冷えた。
戻ってきている?
どこから?
どうやって?
それからだった。
ボートのカバーが、夜のうちに破れるようになった。
汚れだけじゃない。内側から引き裂いたような跡。
爪の跡だった。
明らかに、“外から入ろうとした”ものじゃない。
中に、いた。
ある夜、泊まり込みの作業になった。
深夜、買い出しに行ったスタッフが、顔色を変えて戻ってきた。
「猫、いました」
「黒くて……でかいのが……隙間に……」
全員、黙った。
あの時の猫だ、と誰もが思った。
探した。
懐中電灯を持って、ボートの中も、工場も、隅々まで。
だが、いなかった。
どこにも。
なのに――
確実に、いる気配だけがあった。
朝、私は試運転に出た。
港を出て、沖へ。
風もなく、波も穏やかで、異様なほど静かだった。
エンジンを止め、点検をしている時だった。
「ゴン……」
船体に、何かが当たる音。
見ても、何もない。
水面も、ただ揺れているだけ。
気のせいかと思った。
だが、次の瞬間。
「ニャァ……」
はっきりと、聞こえた。
すぐ後ろで。
振り返った。
誰もいない。
船の上には、私しかいない。
それから、エンジンが止まった。
メインも、サブも。
何をやっても動かない。
沖に、流されていく。
静かな海の上で、完全に一人だった。
「ニャァ……」
今度は、足元から聞こえた。
確かに、船の“下”から。
私は、見てしまった。
水面の下に。
船底に、張り付くように――
黒い影が、いくつも。
小さなものと、大きなもの。
それが、ゆっくりと動いていた。
まるで、船に“乗ろうとしている”ように。
その瞬間、
「ボンッ!!」
後ろで爆発音。
エンジンカバーが割れ、煙が上がった。
完全に、動けなくなった。
私はアンカーを落とした。
だが、意味がなかった。
船は、引っ張られるように、わずかに動いていた。
どこかへ。
「ニャァ……」
今度は、耳元だった。
私は、気づいてしまった。
あの橋は、“戻れない”んじゃない。
違う。
――“戻ってくる場所が決まっている”んだ。
夕方、救助が来た。
私は無事だった。
だが、その船は一か月後、原因不明のまま沈んだ。
そして今でも、あの港では言われている。
「橋の向こうに捨てたものは、いずれ戻ってくる」
「……流れ着く場所は、決まっている」
私は、二度とあの橋を渡っていない。
いや――
本当は、まだ渡りきれていないのかもしれない。
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いやぁ~AIにこんな使い方もあるんだなって感心しました。
長すぎるので少し修正すれば良いかもしれない。
元の話しはこの時期になるとふと思い出してしまいます。
この話はサメがいるかもしれないと思いながら素っ裸で飛び込んだ事が本当の怖さ。![]()
前の年に水産高校の生徒が遠泳中にサメに襲われたと言う話があったからね。
