名古屋遠征の当日の試合前のお出掛けを。
JR豊橋駅から新快速に乗って約40分(最も早い特別快速は停まらない)大府駅へ。

そこから、武豊線に乗り換えて、約25分。

半田駅に到着(自宅を出発して2時間足らず)。
駅の高架化工事が進められていて、外観がプレハブ小屋みたいな狭くて小さな駅舎でした。

知多半島の真ん中に位置している半⽥市。
江⼾時代から醸造業や海運業などで栄え、商業や製造業を中⼼に発展してきた街。
駅前を歩いていくと、ひときわ目立つ建物がミツカンの本社。

ジュビロにはすっかりおなじみのロゴ。
ジュビロとミツカン、その経緯を記しておくと…
ジュビロがadmiral社とユニフォームサプライヤー契約したのは2022シーズン。
SNS上でadmiralのロゴマークとミツカンのロゴマークが似ていることが、サポーター間やSNSで『#ミツカン』がトレンド入りしたり、WEBニュースでの記事が掲載されたりして話題に。
昨年今年とミツカンマッチデーを開催。
SNSがきっかけというのが今の令和時代らしいというか、そんなきっかけで繋がったご縁があるのです。

ミツカン本社の北側には今回の目的地・ミツカンミュージアム。
初めてミツカンミュージアムへ行ってきました。

蔵のような造りで黒塗りの壁が赴きのある建物は、歴史を感じさせます。

裏手にもミツカンのロゴ。

建物のすぐ横を流れる半田運河は、江戸時代に酢を江戸まで運ぶルートだったそうです。


入館料は(コースは2種類あって)、ガイド付で5つのゾーンすべてを見学できる『全館コース』500円と、2つのゾーンに絞って自由に見学できる『ミニコース』300円があり、どちらもインターネットによる事前予約制。

時代劇に登場しそうなミュージアムの入り口。
暖簾に書かれている『MIM』がミツカンミュージアムの略称。

入場して受付を済ませると館内の案内と事前説明があり、首掛けの名札と試飲交換用コインを受け取ります
無料のロッカーに荷物を預けて時間まで待機。
館内の各ゾーンにある看板をスキャンするとコレクションを手に入れることができたり、オリジナルデザインの写真を撮ることができるというアプリのインストールをオススメされたので、インストールしようと思ったら、まさかの非対応機種で撃沈…
マジで機種変更考えないとなぁ。
時間になると案内があり、入場。

『大地の蔵』…
酢の原材料や、造り方、酢作りの歴史などをスタッフが映像やパネルを使って丁寧に説明してくれます。

江戸時代の酢づくりや、現在の醸造の様子を模型とパネルにて。

『静置発酵室』…江戸時代から続く伝統的な静置発酵製法。
四角い桶にお酒を入れ『酢酸菌』を加えると、菌は発酵に必要な空気を求めて表面に集まり、湯葉のような薄い膜を作りながら2週間かけて発酵するのだそう。
この日は9日目で、薄い膜が出来つつありました。

今年春にリニューアルされたという廊下の展示と体験型アトラクション。
廊下には蔵で働いていた人々にまつわる展示、桶や樽を作った道具等。
グループの定員が決まっているので、混雑することなく楽しめます。

こちらは江戸時代の職人の知恵や工夫を知ることができる体験形アトラクション。

『風の回廊』エリア…
法被のデザインを元に作られた暖簾や半田市の写真展示による歴史ギャラリーといったところ。

『時の蔵』…
全館コースのメインイベントといったところでしょうか。

スタッフによるミツカンの歴史をたどる案内。
江戸時代に活躍していたという長さ約20㍍もの船『弁才船』が再現。

ミツカンマークのロゴ、上の3本の線は『味』『きき(酸っぱさ)』『香り』を表していて、下の丸はそれらを『丸くおさめる』という意味が込められているそうです。


その後、甲板の上に移動して、大型映像によってタイムスリップ。
半田から江戸までお酢を運ぶ航海を体感するショートストーリー。
最後に『水のシアター』エリアは、ちょっとした映画館。
四季折々の自然と食を大きなスクリーンにて視聴。
ここで解散となり、『光の庭』へ移動。
所要時間は約2時間コースながら、約1時間20分ほど。
終了時間まで滞在することができます。
受付でもらった大きなコインと引き換えに、お酢ドリンクが1杯貰えます。
喉が乾いていたので一気飲みしようと思ったら、意外と酸っぱくてむせそうになりました💦お酢ですもんね。
味ぽんスタジオのコーナーでは自販機で味ぽんを購入(1本200円)すると、QRコードを読み込んで写真を撮るとオリジナルの味ぽんが作れるという人気のコーナーで長蛇の列ができていましたよ。

去年のミツカンマッチの抽選会の景品で頂いたミツカン酢がデザインされたTシャツを着て館内を巡りました。
ジュビロのユニフォームを着ていたサポーターさんもいて、ミツカンさんの対する親近感は高まっているのだなぁと実感。

『全館コース』は小学生高学年~大人向け。
ちびっ子ちゃんには飽きて退屈してしまうかもしれません。
夏休みの自由研究とか、酢を知るにはとてもいい施設だと思います。
今回初めて半田市を訪れました。
知多半島といっても行くのはセントレアばかり。
蔵や山車、⾚レンガの街。
レンガ造りの建物が多くあったように思います。
小学校の教科書に登場した童話『ごんぎつね」の作者の新美南吉は半田生まれ。
物語に登場する矢勝川沿いの堤には、今の時季には300万本を超す彼岸花が咲き誇っているそうです。
用事がないとわざわざ行く機会がないと行かないところです。
ジュビロがミツカンさんとご縁がなかったら、訪れていなかったと思うので、とてもいい体験でした。
今回は時間の都合で周辺観光は断念しましたが、またゆっくりと訪れてみたい土地です。