『蓋し虎へ』ってなんだ | のりぴょんの『HAPPINESS IS HERE!』

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今週からイッキ見始めた朝ドラ『虎に翼』。
 
順調に見進めています。
 
ドラマ主題歌は米津玄師氏の『さよーならまたいつか!』
 
放送内ではイントロがなくいきなり歌が始まるんですね。
 
スマホに入っているので、バッチリ歌えます😊
虎に羽根が生えたジャケット写真は、まさしく虎に翼。
 
 
この曲を聴いたときに聞き慣れない歌詞がいくつかあった。
 
 
放送内では流れない2番のサビの歌詞
 
●『貫け狙い定め 蓋し虎へ どこまでもいけ』の”蓋し虎”。
 
昔の判決文でよく使われていたという『蓋し』=”けだし”と読む。
 
一字違いの但しとよく間違われたとか。
 
『まさしく』『本当に』という意味。
 
主人公・寅子のあだ名でありタイトルにもある『虎』と結びつき、”まさしく虎のように”という意味なんだそう。
 
 
1番では気儘(きまま)に飛べと歌っているのに、2番では虎のようにどこまでも行けと歌っていて、その対比がおもしろい。
 
 
 
ここからは読めなかったり意味がわからなかったりした語句を備忘録でφ(..)メモ。
 
 
 
これも2番の歌詞
 
●『しぐるるやしぐるる町へ歩み入る…』
 
これは、俳人・種田山頭火の『しぐるるやしぐるる山へ歩み入る』の俳句をもじったものだとか。
 
しぐるるは時雨のことで、冷たい雨が降ったり止んだりする中を、山の中を進んで行く様子。
 
寅ちゃんのことでしょうか?
 
 
●”宣う”という漢字の読み
 
宣言の”宣”という字に送り仮名の”う"なんて、見ることがない。
 

宣う=のたまう。


宣うは言うの尊敬語で、おっしゃるという意味。
 
 
『人が宣う地獄の先にこそ わたしは春を見る』
 
序盤に女子部で法律の勉強をしたいと寅ちゃんが母・はるさんに頼んだとき、『地獄を見る覚悟はあるの?』と問われたシーンがありました。
 

当時の女性が法曹の世界に飛び込むというのが大変であったことは作中でも描かれていたし、切り拓いていくことは並大抵ではなかったでしょうから、その先にある喜びこそが"春"なのかな?と解釈しました。
 
 
宣うを”のたうち回る”と勝手に解釈していたので、地獄の先でのたうち回るっている姿を見たのかなと変に勘違い(笑)。
 
 
●『口の中はたと血が滲んで』の”はたと”。
 
”はたと”=急に、突然に。
 
 
●『したり顔で 触らないで』の”したり顔”
 
”したり顔”=得意げな顔、自慢そうな顔、してやったりという顔つき。
 

 
ドラマのタイトル『虎』(蓋し虎へ)と『翼』(もしも私に翼があれは~)が歌詞に入っているのも素晴らしい。
 
 
歌詞を嚙み砕いて読むとドラマを紐解いてくようでおもしろくて、勉強になったなぁ。