念願だった高知県にある牧野植物園に行ってきました!
牧野植物園とは…
朝ドラ『らんまん』の主人公・牧野富太郎のモチーフとなった植物学者・牧野富太郎博士の功績や植物の魅力を紹介する常設展示をはじめ、園内には3,000種類以上の植物が見られる植物園。
いよいよ最終回を迎える朝ドラ『らんまん』の影響をもろに受け、牧野博士の生い立ちなどを深く知りたい、関わった植物を見てみたい、一度は行ってみたいと思って。
せっかく岡山まで行くのだからとこのタイミングで、高知まで足を延ばしてみようとはふつう考えないですよね(^_^;)
高知に着いたのはお昼12時半。
高知駅から"my遊バス"という、周遊バスに揺られて約30分。
(1日フリーパスは1,000円、桂浜にも行けます)
自宅を出発してから、6時間かかりました。
バスを降りるとすぐに牧野植物園の入口。

園の最初にお出迎えしてくれるのが【ヤマザクラ】
松坂慶子さん演じたお婆ちゃんが最後に見たいと言った桜の木。
(まさか千鶴役として再登場するとは驚きでした)
開花したら、きっときれいでしょうね🌸

朝ドラで紹介・放送された植物のプレートに、【らんまん】の黄色いロゴマークが貼り付けてあり、とても分かりやすくて親切。

【ヤマトグサ】

入場ゲートまでの通路沿いにも、たくさんの植物や木々が植えられています。

ようやく入場ゲートに到着。

入場料は大人730円。
(JAFカードやmy遊バス1日券等の優遇カードを持っていると割引が受けられ、630円で入場できました)

園内はとても広いです。
施設の案内に沿って進みます。
人気があるというか、人が集まるのは劇中に登場した草花。

『おまん、誰じゃ。見たことないき。』と、劇中では幼少時代の万太郎をくぎ付けにさせた鉢植えの【ヤマトグサ】。

この高知市内の天候は心地よい風が吹いて、連日の残暑が落ち着き、屋外でも暑さを感じませんでした。
雲は多めだけど、歩きながらの植物鑑賞には快適です。

【レンゲショウマ】
花は夏に咲かせるということで、時季は終わっていました。

こちらは【キレンゲショウマ】

劇中では万太郎と田邊教授が同じ時期に発見し、田邊教授が一足早く発表したとされる【キレンゲショウマ】
田邊教授との確執は見応えがあり、大学での確執もあって、ハラハラしましたね~
1つだけ黄色い蕾をつけていました!

触ってみようのコーナーの一画には【オジギソウ】

昔自由研究の題材で、オジギソウのお世話になったな。
久しぶりに触ってみたら楽しくて、たくさん触って葉を閉じさせてしまいました😊
ピンク色のかわいらしい花を咲かせるんですね。

牧野植物園は標高146㍍の五台山(ごだいさん)の上部にあるので、どこから見ても眺めがいいのです。

幼少期に登場した【バイカオウレン】は、裏山で見つけた草花。
お母さんが好きな花でしたね。
(某お母さんは何処…)

春(2〜3月頃)に花を咲かせるそうです。

これ植物図の複写ですが、ドラマで見た以上に細かく描写されていて、とても驚きました。

【ヤッコソウ】の模型(デカっ!!)

朝ドラ『らんまん』最終週のタイトルにもなってる【スエコザサ】

何気ない笹の葉なんですが、名付けられた背景を知ると愛おしくなります。

ただ、文面を読んで突然結末を知ることになるとは…😭😭😭


あいみょんの『愛の花』聞いたら、切なくて泣けてきます。

モニュメントも。

続く、展示館に入ります。

牧野博士の生い立ちを世代別に展示。
ほとんどの展示品が写真OK。
左に見える外国人はマキシモヴィッチ博士です。
上に見える方々は影響を与えたというより、ライバルだったり追い込まれたりした人たち。
(田邊教授や徳永教授・大久保助教授のモデルとなった方々…)

展示に見入ってしまいました。
ドラマとは史実と異なっていたり、省かれていたりすることもけっこう多くて。
ただドラマでも描かれたとおり、家計苦しく、借金はかなりの大金だったよう。
高利貸しに手をつけてしまったことで、借金は当時で30,000円(今で数億円とか)にも膨らんだとか!!
東京では借金取りに追われて退去を余儀なくされ、わかっているだけで、30回の引っ越しをしたそう。
劇中では4人のお子さんが出演し、長女の園子ちゃんが亡くなりましたが、史実では13人の子宝に恵まれたものの、6人を幼くして亡くなってしまったのだそう…
ドラマ以上にお寿衛さんは牧野博士を支え、彼女がいなかったら、植物最終や図鑑執筆活動は続けられなかったですね。
らんまんの出演者も、ここを訪れて鑑賞されて、直筆のサインがありました。
神木隆之介さん

浜辺美波・松坂慶子さん

展示館を抜けると、中庭のある広場へ。

ここで目を引いたのは、【ムジナモ】
劇中では植物採集に出掛けた先で池に落ちたとき、偶然に見つけたというムジナモ。

実は↓ここ↓の場所で、あいみょんが主題歌を熱唱。
数日前、主題歌『愛の花』アコースティックバージョンをYou Tubeに公開。
牧野植物園でのアコギ一本での歌唱です。

ほぼ同じ場所かな?
木々の葉が落ちているので、撮影はだいぶ前に行われたと推測。
とてもいい歌です。
展示館をあとにして、連絡道という名の道を散策。
目に入ってきたのは、並んで咲いていたヒガンバナとシロマンジュシャゲ。

この2種は色違い。
だけど、品種としては似て非なるものらしいです。
展望台からの1枚。
よく見ると栗🌰がたくさん実っています。

五台山の上部にあるので、園内にはアップダウンもあります。
不思議な実をつけていた【トビカズラ】

『寒蘭の館展』の入口に展示され、花を咲かせていた【ダイサギソウ】

鳥(鷺)が羽ばたいたような形しているけど、サギソウよりも花が大きく、絶滅危惧種なのだそう。
サギソウは好きな花の1つだけど、栽培が難しい…

寒蘭の館展から少し歩いた先に温室があるので、入ってみます。
閉め切った扉を開けるとモワッとした空気が漂うけど、慣れてしまうと涼しく感じました。
【みどりの塔】

デンドロビウムなどの蘭の展示

父がこの類の蘭が大好きで、家にも似たような花がたくさんあったことを思い出しました。

デンドロビウム

ここから馴染みのある熱帯の果樹が展示
コーヒーの原料【カカオ】
牧野博士はコーヒー好きで有名だったそう。

カカオが実をつけているのを初めて見たけど、大きいですね~
サイズはマンゴーより少し大きいかな?

この実を食べたあと、どんなに酸っぱいものを食べても甘くなるという【ミラクルフルーツ】
浜名湖花博で売っていたので買って、レモン食べたのを思い出しました。
レモンの酸っぱさが甘くて、感動でしたね〜

【アセロラ】
小学生ぐらいのときにアセロラドリンクがブームになって、よく飲んだのを思い出しました。
酸っぱいけど美味しい。
あの酸っぱさが懐かしい〜
写真はないですが、木の上の方に花が咲いていました。

世界最大級30㍍の高さまで成長するという【ゾウタケ】

竹の赤ちゃん=タケノコも。

ガーデニングに合いそうな緑色に紫が入った珍しい【シマムラサキツユクサ】

【 イランイランノキ】
香水やオイルなどに使われて、最近よく目にするようになりましたね。

ジャングルをテーマに作られたというエリア。

食虫植物【ハエトリソウ】
マリオに出てくるパックンフラワーみたい。

睡蓮が咲く回廊(ここでもあいみょんが熱唱)を通った先に、真ん中に立っている『牧野富太郎像』
植物採集に出掛けるときはいつも正装でしたね。

牧野植物園は、牧野博士が県に要望して作られたものだけど、開園したのは亡くなった翌年のこと。
今年で開園65年だけど(朝ドラ効果もあってか)、建物も改装して比較的新しく、手入れもしっかりと行き届いて、展示が見やすくて分かりやすいいい施設です。
ざっくりとじっくりと棲み分けて、鑑賞して約2時間。
屋外で暑さを感じなくなったら、もう少し長く居られるかな。
正直、本州から高知まで行くのは容易ではないけど、朝ドラ最終週目前のタイミングで訪れることができて本当によかったです。
今とはまた違う花が見られる春にまた訪れることができたら、
いいなぁと、思い出しながら書きました。
朝ドラ『らんまん』も最後まで見届けるます。