札幌から特急ライラックに揺られること1時間半足らずで、旭川へ到着。
旭川といえば、史上最低気温-41.0℃を観測した都市。
冬はとっても寒いんだろうな、そんな遠い場所に来たんだという感慨深い気持ちに。
旭川といえば、旭山動物園!
それも候補に挙げていたけど、おっさん一人でホッキョクグマ見るのもなぁ…と思って、今回は見送り。
旭川から、富良野線に乗車。
美瑛や富良野という有名観光地を沿線に持つ、北海道を代表する観光路線である一方で、存続が厳しい路線の一つに挙げられているのだそう。
そういえば、旭川駅は大きくて新しく、防寒対策がしっかりと施されていて、駅改札を出るとイオンモールに直結していました。
旭川駅を出ることはなかったけど、周辺にはホテルがたくさんあって、さすが北海道第2位の人口だなという印象。
富良野線は1両編成、意外と混雑していました。
生活路線兼観光路線なのがよくわかりますが、1時間に1本、時間帯によっては2時間に1本しかないので、仕方ないのかも。
隣に座った老夫婦が時刻表片手に検索されていました。
スマホで乗換案内が簡単に検索ができる便利な時代になったけど、時刻表検索は楽しいんですよね。
貴重な光景を勝手におさめさせて頂きました。
途中の停車駅、美瑛。
ここで降車するお客さんが多くて、一気に空きました。
美瑛観光も観光の候補にあげていたけど、今回は見送り。
さらに電車に揺られます。
美瑛駅を出た1つ先の『美馬牛(びばうし)駅』
北海道の駅名や地名は読めない漢字が多くて、ふりがなで名前を知ることが多かったです、その中の一つ。
アイヌ語から転訛した地名が多いと聞くけれど、びばうしを美しい馬と牛に当てはめるなんて、カッコよくないですか?
『THE北海道』だなぁと勝手に思っている風景。
ジャガイモはすでに収穫を終えているようでした。
目的地の中富良野駅に到着、富良野市は数駅先です。
乗車した電車とサヨナラして、中富良野の街を散策します。
『富良野』とつく町は幾つかあると知りました。
中富良野は中富良野町にあって、上富良野町もあります。
中富良野駅の駅舎
雲一つない晴天です。
コスモスが駅舎沿いに咲いていました。
JA中富良野の農業低温倉庫がありました。
休日で閑散としていたけど、ジャガイモとか玉ねぎが保管してあるんでしょうね。
もう一本道路を隔てたところにはコンビニなどがある幹線道路に出るようですが、信号もない、なんにもないただ真っ直ぐな道が続くだけで北海道に来た実感が湧きます。
先ほどまで乗車していた富良野線の線路を渡ります。
ラベンダーの時期が終わってしまったけど、花で作られた『なかふらの』の文字が歓迎してくれていると勝手に思っていた、”なかふらのパーク”。
でも、今回は時間がなくて、断念…
朝は寒かったのに、だんだんと気温も上がって、上着要らずの陽気で半袖シャツ1枚でOKに。
日差しはあるのに乾いた風が気持ちよく、歩いても汗が出ない陽気っていいですね。
遠くに見えるバルーンが見えてきました。
中富良野駅からてくてく歩くこと、徒歩20分(公式サイトでは25分)目的地に到着。
ラベンダー畑が広がる『ファーム富田』と、隣接している『とみたメロンハウス』
ラベンダーの見頃は6~7月、当然見頃の時期が終わってしまっていたけど、園内では見頃の花がきれいに植えられていました。
【花人の畑】
赤や黄色の花はケイトウ
オレンジや黄色の花はマリーゴールド
青紫色の花はラベンダーではなく、ブルーサルビア
手前に咲く白い花は、ラバンジン。
初めて聞いた名前だったけど、ラベンダーの交配種でオイルにも使われるのだそう。
このグラデーションが見事。
北海道に来てよかった~、富良野まで足を延ばしてよかった(*´▽`*)と思いました(勝ち点3があれば文句なし…まだ言うてる)
花が咲いていないエリアはラベンダー畑だそう。
富良野の山々まで見える絶好の観光日和。
園内を歩いていると、トンボが指に止まってビックリ。
元気がないわけでもないのに、暫く止まって休憩中。
園内にはラベンダー畑の他にも、ギャラリーやオイルを作っている作業場を見学する舎があったり、もちろんお土産売り場やラベンダーソフトクリームなどのスイーツもありました。
小高い丘から撮ってみた1枚。
なんにもない=田舎なんだけど、そうじゃないんだよ。
この風景をカメラにおさめておきたいと思い、夢中になって撮ってました。
ラベンダーオイルを作る機械がありました。
花人の畑の反対側に来て、マリーゴールドを撮ってみた。
♪麦わらの~帽子のキミが~揺れたマリーゴールドに似てる~♪
あいみょん歌いたくなっちゃうよね。
富良野の風景とファームの花たち。
ポプラ並木の日陰が涼しいです。
一周して戻ってきました。
無料でこれだけ楽しめて、きれいな花と景色が見られるって最高です。もちろん天候にも感謝。
観光として営業できる時期は気候的に短いはずだし、コロナ禍では厳しい状況だと思うけど、落ち着いた頃に、見頃の時期にまた訪れたいなと思いますね。
花たちを堪能したので、道路を渡って、メロンハウスへ。
『富良野メロン』ブランドという赤肉メロンの直売所があったり、メロンを加工したスイーツなどが販売されています。
メロンスムージー飲みました♪(1杯400円)
富良野メロンのカットメロンも食べました♪
1カット350円は観光地価格かな…
それでも景色を眺めながら食べるメロンは格別。
別棟にはスイーツ工房があって、メロンを使ったタルトやプリン・ゼリー、パンなどを販売。
気になった赤肉メロンクリームメロンパンを1つ購入(290円)。
帰りの車内でおやつがわりに。
中に濃厚なクリームが入っていて、美味しかったです。
帰りは時間があったので、思いつきで一駅先の駅まで歩いて、富良野の街を歩くことに。
今思えば、中富良野駅まで戻ってなかふらのパークへ寄ればよかったな。
てくてく途中に、赤とんぼが今度はシャツに止まってまたまたビックリ。
逃がすのもなんだと思って、暫く一緒に歩きましたよ。
富良野川を渡って、美瑛方面へ向かいます。
本当になにもない。
なにか植えられていたんだろうけど、だだっ広いってやつです。
なにか植えられていた正体は、玉ねぎ。
道路沿いに玉ねぎが保管されていました。
持ち逃げされることもないんでしょうね。
去年は相場高だったけど、これ見る限り豊作のようなので、今年は気兼ねなくたくさん食べられそう。
奥に見える十勝連峰。
手前の畑では放置されている草木が多数。
気になって畑の傍まで寄って、近くで見てみた。
『枝豆か~、枝豆を放置して大豆を育てているんだね!!』
納豆の原料にもなっている大豆は北海道産と謳っているものあるし、さすが北海道だなと思いましたね。
鳥が食べに来ないのはまた不思議です。
なんにもない風景、青空バージョン。
道路沿いを歩いていると、車が勝手に避けて通過してくれます。
っていうか、歩く人なんて居ないんでしょうね。
こちらはアスパラガス。
収穫は終わってしまい、成長して風に揺れています。
アスパラの畑を間近に見ることもないので、てくてくしてよかったなと思いました。
線路沿いの約2.2㌔を約30分かけて歩きました。
西中駅に到着。
駅といっても、何もなく、吹きさらしの雨ざらしになるホームと小屋があるだけの小さな駅でした。
再び旭川駅に戻って、直結するイオンモールで軽食を買い、再び特急で札幌へ。
帰りは特急カムイ号。
カムイってアニメのタイトルになっているけれど、北海道=アイヌの言葉だったと初めて知りました。
車窓からススキが咲いている風景が見られました。
1時間半ほどで札幌に到着。
また富良野へ行くことを誓って閉めます。
まだもう少し続く。