なぜか今、あいみょんのこの曲がヘビロテ。
『君はロックなんか聴かない』
夏の曲を作ろうと思って生まれたみたいで、そんな季節は過ぎてしまったけど。
ただメロディが心地よくて、それももちろんイイ曲だと思うひとつだけど、歌詞が好き。
ロックなんか聴かないと思うけど、できたら聞いて欲しい、振り向いて欲しい、みたいな願いがこもって、淡くて切ない恋心がいい。
それとはまた違う好きな理由。
主流はまだカセットテープからCDの走り。
30年以上前の話かな。
押し入れには小さいレコードと大きなレコードの両方がたくさん入ったケースがあって、それを出して、父がよく聞いていた。
ケーキのホールぐらいの大きさのレコードと、それよりさらに大きい今のアルバムみたいな大きなレコードの両方を取り出して、歌詞に出てくる『ドーナツ盤』とか、『針を落とす』とか、すごく慎重にやっていたそんな光景をよく見ていた。
イントロが始まるまでの『フツフツ』という音は懐かしい。
父が居ないときにこっそり聞いたことも。
33と45の回転数を選ぶスイッチみたいのがあって、それを間違えると声が間延びしたり早くなったりして面白いんだけど、それやると怒られたり、針の置き方が悪くて針をダメにしてしまったりして、また怒られたりしたっけ。
今はボタン一つですぐに聞ける時代だけど、一周まわって、アナログの良さというか、わざわざ聞く感じがいいのかな。
そんなレコードたち、まだどこかに眠っているかな。
そんな懐かしい記憶が蘇って、この曲聞くと楽しいのです。