見事なゴミ屋敷と化した父の家は、もはや母と私でどうにかできるレベルではなかった。

警察官も「業者に頼んだ方がいい」と言っていたし、ネットで検索した便利屋さんに

問い合わせてみることにした。

「今から伺うことができます」と訪ねて来てくれた便利屋さんの彼は、ハキハキした、

弟より少し若めの人だった。

突然身に降りかかってきた悲惨な現状を受け入れられずに狼狽している私たちを、

「大丈夫ですよ」と優しく受け入れてくれる感じがありがたかった。

 

後日便利屋さんの彼から届いた見積もりを見て目を疑った。

その額なんと100万超え!!!!!

彼は「どう頑張っても100超えちゃいます。これでもかなりがんばってみてます。

がんばってみます。ただ相当な量なので…」と言った。

でもこれきっと本当。

広い家の各部屋すべてがモノやゴミで埋め尽くされていたのだから。

「ゴミに100万って…」、もぅ驚き桃の木山椒の木でございまする。

他社にも見積もってもらうことも一瞬頭をよぎったが、もっと高くなる場合もあり得るし、

何よりまた「業者を見つける」ことから始めなくてはいけないという労力を思うと…

その便利屋さんにお願いすることがその時の私たちの最善の策だった。

 

お願いしてからしばらくの後、作業終了メールと写メが送られてきた。

写メでも「え~、あの状態からここまでに?」と驚くぐらいだったけれど、実際キレイにして

もらった室内を見た時は、もぅ感激の域だった。

いくら仕事とはいえ、ね…大変だったと思います…

ちなみに、父の家の物量は、彼がこの仕事を始めてから2番目の多さだったそうで。

「いや~、お父さん頑張りましたねぇ」ってさ。

お恥ずかしいったらなかったけど。

便利屋さんという職業の人は彼しか知らないが、依頼者にイヤな思いをさせないという

ことが徹底されていたように思う。

父にまつわるすべてがイヤになり、「父=敵」のようになっていた私と母の肩のチカラを

ふわっと抜いてくれるような彼の言動に救われた思いだった。

こうして、とりあえずゴミ屋敷の件は無事終了した。

 

 

ただ…

ゴミ屋敷が解決したからと言って「これで終了~」という訳にはいかなかったのである。

も~、まいっちんぐ!!!