今回は時事英語の回です。


中国で家庭教育促進法が成立しました。受験競争の過熱を抑えようと、宿題の時間が小学生でも2時間以上という現状を打破する一種のゆとり教育を進め、家庭でのしつけを促す心の教育を親の義務と明文化しているそうです。


教育を気にすること自体は悪くないとしても、こんな法律では効果は期待できないのではないかと思います。教育は社会状況を反映するもので、社会が学歴偏重の過当競争である限り変わりようがないからです。


しつけに関しても、一人っ子政策で甘やかされた子供達が親世代となり、教育に悩んでいる状況だそうです。親のしつけがなっていないのに子供を常識ある大人に育てるのは不可能に近いでしょう。家庭に任せるなら核家族ではなく、祖父母世代が教育する方が良さそうです。


都会で同居も無理なら、保育所や学童保育のような外部の施設でグループ教育すればルールや礼儀も学べるので、家庭だけに押し付けても問題は解決しない気がします。優しさや思いやりは年齢の違う子供同士で助け合ったり、高齢者を含めたたくさんの大人から学ぶことで育つと考えます。


英文です。

China wants to change education at home with a law forcing parents to teach etiquettes and manners to their children. The leadership also has cut the amount of homework drastically aiming to ease fierce competition to enter prestigious colleges.

I doubt these laws really have an impact on China's education as a whole. Because the nation's society puts too much emphasis on academic records, too little on consideration for others. Unless the society begins to change, education cannot be improved since it is a mirror of its society.

たとえ共産党独裁の国でも、法律で人の心までは変えられないと思います。