皆さん、おはようございます。


私はNHKのラジオ講座を30年以上聞き続けていて、英語で何でも言えるようになったのはそのお陰です。

そんなに続けられた秘訣は何か、知りたい方がいるかもしれません。別に特別なテクニックはありませんが、考えるところはあります。


やりたいことがあっても、なかなか続けられない人が多いですね。勉強のコツ以前に、趣味でも学校の部活でも、続けてこそ上達します。


人生を楽しむためにいろいろやってみるのはいいのですが、もし一生やりたいと思えるようなものが見つかったら、ひとつに集中するべきかなと思います。さまざまなことに挑戦するのはライフワークを見つけるためですね。


偉そうな言い方をしていますが、私も他のことはなかなか長続きしていません。中国語やドイツ語は挫折しました。まだ諦めてはいませんが、本当に難しく感じてやれる気がしませんでした。


英語は中学から大学まで誰もが学校で教えてもらえる一番身近な外国語です。ただ、学校の勉強だけではなかなか話せるようになりませんね。やり方が悪いのでしょうか?教育の専門家の中にも、日本の英語教育カリキュラムを批判する人がいますが、私はカギは時間だと思います。かける時間が少なすぎて、英語で考える習慣がついていないから話せないのです。


学校の授業だけだと時間は少なすぎますが、プラスアルファとして自宅で勉強を続けるためには無理をしないで、でも毎日少しずつの習慣付けが大切です。そのためにもNHK英語講座なら一日15分ですし、土日は再放送もあり、ストリーミングでも聴けて理想的です。とにかく休まないことです。ひとつき続けられると、やらないのが気持ち悪いような感覚が出てきます。習慣化まであと少しです。ここで挫折しないように、でもどうしてもできなかった日は自分を責めないで、翌日にストリーミングで聴いてください。NHKゴガクというアプリがあるので、利用するといいですよ。単語テストなど充実していて、すき間時間に5分でも取り組めます。


さらにせっかく学ぶなら、話せる力をつけたいですね。国語でもそうですが、日本では作文や討論に力を入れていません。しかし海外では、議論をしながら授業を進めるのが当たり前で、教師や教授が問いかけ、それに学生がさまざまなアイデアを出して活発な意見交換の中でコンセンサスを見いだしていきます。時には全員が合意できず、割れたままで終わったりもします。アメリカに短期留学した時に、わずかな間でしたがその議論の雰囲気を肌で感じました。そして戸惑いました。(答えが出なくてもいいのかな?正解はひとつではないのかな?)と落ち着かなかったのです。大学を出て社会人になってから、世の中の実際問題では答えが決まっていないものの方が遥かに多いことがわかりました。だから、議論型の教育の方が理にかなっています。答えを暗記して答案用紙に写すようなやり方では新しい発想は生まれて来ません。新しい発想がなければ社会の進歩も遅れてしまいます。


語学は生き物です。社会が変化するにつれて新たな言葉が生まれ、また廃れて死んでいく言葉もあります。英語に限らず語学を上達させたければ、意見を書いてみて、話してみることです。書くのは一人でもできるので今の状況でもやりやすいですね。その後はオンラインでもいいので、人に書いたものを元にして話してみるといいと思います。


書くには一定の文法力もいるので、中学英語はしっかりやるべきですが、自信がなければラジオやテレビのNHK語学講座で勉強しながらアウトプットすればいいですね。ただ定型文をリピートするだけよりずっと面白くて身に付きます。先生がいる人は添削してもらったり、先生から意見をもらってくださいね。先生がいなくても仲間同士で勉強すれば楽しいですよ。


意見がなくて書けない人は、学校の国語の教科書を英語に訳してみたり、新聞のコラムを訳してみるのもいいです。全部正確にやるのは大変なので一部で大丈夫です。これは答えがないので先生が必要ですね。新聞やネットのニュースなら、自分の好きな分野の記事だとやる気が出ます。何を見てもすぐ英語ならどう言うかなと考えるようにするとそれだけでも効果があります。


道具として使ってこその語学です。英語圏に行けない今は日本人同士でもいいので、英語で話す機会を作ってみてください。テーマが決まっていると話しやすいので、勉強会ではテーマごとに意見を書いて、それを暗記して話すことから始めてみてはどうでしょうか?原稿は手に持って、読まないようにそれを参考に話してみるのです。原稿どおりでなくても構いません。忘れた部分を自分の使える表現を使って何とかつないでみると力になります。話している時に録音しておくと後で自分の発音のくせがわかっていいですよ。楽しくておすすめです。


英検一級を取った時はまさにこの方法で2次試験対策をしました。先生に添削してもらうのはお金がかかりましたが、やり方としては同じです。会社でプレゼンしたり、学校でみんなの前で話すのにも役立って一石二鳥です。ぜひやってみてくださいね。