一人になった病室。

「おれ、バスケ出来なくなるのか。」

改めて悠は自分に言い聞かせるようにそう呟くと自然と涙が溢れてきた。

悠は泣いた。



どれくらいの時間が過ぎただろうか・・
先程の眩しいほどの白で囲まれた病室がすっかり真っ暗になった頃。

病室の外からいつも聞き慣れている声と違ったトーンのみなみの声が聞こえた。泣いているようだった。


「ごめんね?」
予想外の一言に悠が固まっていると続けてみなみは言った。

「あたしがあんな所で話しかけなかっ・・」
悠は思った
"みなみはなにを言ってるんだ??"
"不注意に車道に飛びだした俺がわるいのに"


「俺が飛びだしたのが悪いんだから・・そんなこと言わないでくれよ」
"泣かないでくれよ"
"みなみにそんなこと言われたらどうしていいかわからなくなるから・・・"

「うん。」

・・・・・・・・・・・・。

二人の間になにやら嫌な間ができてしまった。


「今日は遅いから帰ったほうがいいんじゃない?みなみちゃん。送るからさ!!」

この嫌な空気を断ち切ったのは以外にも由加理だった。
ただ空気が読めないのか・・それとも考えてくれての行動なのか・・
実の弟ね悠でさえも読めないそんな性格の由加理は悠が落ち込んだりしている時はいつも何気ない一言をサラっと言って救ってくれた。
ただ、由加理はまだフルーツを狙っている目をしていた。

悠にはそう見えた気がした。
先日の日曜にうちの予備校の模試・・・。

今日は学校で河合の全統記述模試・・・・。

次の日曜には駿台のマーク模試・・・・・。

模試だらけ。笑(T_T)



疲労MAXです。
鬱だわ~・・・


これからはこういった日記てきなのも書いていこうかと思います!!(^0^)/


また、今日は新しく登場した人物紹介もしようかと思います!!
静かな病室。
真っ白な壁に囲まれたこの病室には二つのベッドがある・・・。


目が覚めた時、ベッドの横にみなみと両親である知恵と健一そして姉の由加理が立っているのがわかった。


しょぼしょぼといつまでもはっきりとしない視界を拭うため、目をこすろうと右腕をあげようとした瞬間・・・
鋭い痛みが全身を巡った。


「・・・っ!」

起きたばかりの悠にはこの状況がわからなかった。
「おれ、どうして?」
この"どうして"にはたくさんの意味があった。
"どうして、病院にいるのか"
"どうして、右腕が痛むのか""どうして、ベッドに寝ているのか"
"どうして、みんなうつむいているのか"
"そして、どうしてみんなうつむいているのに由加理だけ俺のお見舞いの品であろうフルーツの盛り合わせに目が輝いているのか"

"どうして・・どうして・・・"


混乱してしまっている悠に語りかけるように知恵は悠の身に起こったことを一つ一つゆっくりと話してくれた。

いまだぼーっとしている頭で理解できたのはトラックにひかれた時、持っていたバスケットボールのおかげでぶつかった瞬間の衝撃はほとんどなく右腕の尺骨ととう骨、右手首が折れただけで致命傷には至らなかったということ。
そして・・・
検査をしてみなければなんとも言えないが恐らくバスケは出来なくなるだろうということだけだった。


みんな生きててよかったとか言っていたが小さい頃からバスケ一筋だった悠にとっては死ぬのと同じくらいつらいことだった・・。


「一人にしてくれない??」


それがその時、悠の発っすことのできた唯一の言葉だった。