ある日、長男が学校にタンブラーを持って行ったんです。
するとなんと、同じクラスの「特に仲良くもない」男子に壊されて帰ってきましてですね。

 

で、まあ話を聞く限り、そのタンブラーもともとヒビ入ってたし、

買ったわけでもないし、ぶっちゃけ新品でもなかったし、

私は「あー、じゃあまあ、弁償まではいらないんじゃない?」

って言ったんですよ。

 

それがね――
地雷、爆発しました。

 

「そのタンブラーは、おまけでもらったものとはいえ、

 俺がそれを手に入れるまでの労力と時間と汗と涙と……(以下略)!」
「それを、軽々しく“弁償しなくていい”だと!?」

いやいやいやいや、待って?おまけでしょ?って思ったけど、
彼いわく

「企業間の金銭取引は発生している!」

「中古市場では数千円の価値がある!」

「しかもお前のためにコーヒーを買って帰るためのタンブラーだったんだぞ!」

 

あー、なるほど、それで私が悪いのね。はいはい。

しかもさらに火に油を注いだのが、

「壊したのが仲良しの子じゃなかった」って点。
「これはもう、イジメかもしれない!

 だからこそ!金を!要求して当然だろうが!!」って、まるでどこかの正義の味方。

そして極めつけのセリフ。

「なぜお前は俺に“なぜ弁償させるべきなのか”と一言でも聞こうとしない!

 なぜ俺の立場に立とうとしないのか!」

 

 

……知らんがな。

 

 

私ね、言いたいんですよ。
「そんな深読み、できるわけがないやん」と。

せめてさ、
「これは俺の言い分なんだけど、どう思う?」

って穏やかに言ってくれたら、まだわかるよ?

 

でも現実は違う。

いきなり怒鳴る。
怒り狂う。
私が「あー、あんたの心を理解できなくてごめんね」って言おうもんなら――

「お前はいつもそうじゃないかー!何回目だと思ってんだー!」
「この前だって!5年前も!10年前も!」

って、過去の記録帳全部引っ張り出してきて、無限リピート再生。

 

「だから謝ってるじゃん」
「謝罪なんて聞きたくない!努力が見えない!

 寄り添うって言ってたのはどこ行ったー!」

って、まるで長編ドラマのラスボス。

 

いや、もうね。 あなたの心、理解するのむずすぎ。

というか地雷原すぎて、そもそも地面を歩くのが困難です。 

なるべく静かに。なるべく無言で。毎日サバイバルですよこっちは。

で、そんなわけで、事件自体は本当にくだらないのに。 

普通の家庭ならスルーされるようなことが。

我が家では毎回、
命がけの大戦争に発展。

あーーもう、うざすぎて疲れた。

 

ということで――

今回は本気で家出、決行します。