権威に弱い人が多いせいか、
有名人をモチーフにした投資詐欺が増えています。
有名な経済評論家のいうことなら間違いないだろうと考える時点で、
その考えは終わっています。
投資は自分の頭で考え、やるものです。
いかに学び、こつこつ実践するしかないのです。
新NISAでS&P500とかオルカンさえ買っておけば大乗という考えは安易すぎます。
金融リテラシーが身につかずに実行すれば、
暴落相場が来た時に保有継続が難しくなるのです。
保有資産が4割下落しても耐えられる人はほとんどいません。
こうした長期保有の場合は、保有資産の20%以内に押さえ込んでおけば、
4割やられても、全体の資産の8%のマイナスで済みます。
資産を分散しても、株でも債券でも金でもリートでも同時に下がることがあります。
株100%よりマイナス分がいくらかましになるだけのことです。
だから分散保有よりも、リスク資産の割合を低めに設定し、残りは現金の方が安心です。
こうした考えは人によって様々です。
ただし絶対にいえることは、投資で楽して儲けようと考えた時点で、投資をしない方が良いです。
こうした甘い考えの人が、詐欺師に引っ掛かります。
元本保証で、金利8%以上保証なんて商品は全て詐欺です。
元本保証で信じられるのは国債ぐらいですが、その利率は10年国債で満期0.8%です。
この数値から大きく乖離した元本保証の商品は詐欺か、でたらめと思って間違いありません。
私は個人投資家をやっているかぎり最低限の勉強は必要だと思っています。
勉強なんてしたくないと思う人は投資には向いていません。
世界経済や政治、為替、企業の動向、業績に興味を持ち、
決算書ぐらいは普通に読む習慣がなければ厳しいです。
チャート理論なんて後付けであり、その解説は方向性を見る点では有効かもしれませんが、
やはりファンダメンタルズを加味しない解説には根拠が甘い点でうんざりしてしまいます。
リスクがなく、自らの努力が伴わない投資話は、全て詐欺であり、
新NISAであろうとリスクを考え、細心の注意を払って買うのが本物の投資です。
投資は騙されるというのは自らの心の弱さが原因で、
投資をする前に関連した本を最低でも10冊以上読めば、何が真実で、甘くない世界ということが理解できます。
そもそも9割の個人投資家が負ける世界です。
だから株式投資に限らず、全ての投資は9割負けると思って臨むべきです。
それでも勝ちたいと思う人は、自らが自然に勉強していきます。
楽してできるお金儲けなんて、この世に存在しません。