日本の相続税の基礎控除額は「3000万円+600万円×法定相続人の数」です。

私の場合、相続人3人ですので、基礎控除額は4800万円ですが、

それを超えた財産については10%~55%の相続税が課税されます。

 

この基礎控除額は他国と比較すると極めて低いです。

アメリカの連邦遺産税の基礎控除は、日本円に換算すると約17億円であり、

日本と比較すると、とても高額です。

香港のように相続税のない国も有ります。

 

4800万円の基礎控除があれば十分ではないかという声も有りますが、

私は基礎控除が低すぎると思います。

仮に首都圏に持ち家があれば、それだけで多額の税金を支払う必要があるので、

不動産を売却せざるを得ないでしょう。

また相続税対策で、タワマンを購入したり、親族に贈与をしたりして、

無駄な経済活動が助長されています。

 

本来、基礎控除額は普通に暮らしている人には税金が発生しない範囲にとどめるべきです。

仮に少しだけゆとり生活が月37万円であるなら、

37万円X12か月x40年(60歳から100歳まで生きる)と仮定して、

必要な生活費は17,760万円となります。

すなわち相続税の基礎控除は、1億8千万円位が妥当な気がします。

生活に必要な金額を基礎控除にしないと、単なる税金泥棒に思えてしまいます。

現在の基礎控除3千万円がどういう理由で設定されたかが疑問です。

 

相続税があるから貯蓄してもしょうがないと思う人も増えてしまうので、

景気浮揚のためにも基礎控除の見直しが必要と考えています。