2016年から長い間、日銀のマイナス金利政策は続いてきました。

この政策で、民間銀行は日銀にお金を預けるのではなく、

企業や個人に融資を増やす流れとなり、景気を良くしようとしてきました。

具体的には金利が安いと企業では設備投資がしやすくなり、

個人では住宅ローンが安いので、家が売れるようになります。

金利が下がると、株価が上がるという狙いもありました。

 

ではここにきてマイナス金利解除が何故話題になるのかというと、

日本のCPI(消費者物価指数)が21か月連続で2%を超えていること。

また賃金上昇の可能性が2024年4月から起きること。

この2つの条件がそろう可能性が高いからです。

 

では株価はどうなるのでしょうか。

実際にマイナス金利解除が決まれば、株価が調整する可能性は高いです。

マイナス金利解除によりこれまで円安で推移していた為替は円高傾向が強まると予測されています。

私の予想では過去の事例を見る限り、

マイナス金利解除の発表で、海外投資家の利益確定売りが始まり、数か月かけて

株価は下がっていきます。

特に日本株は1月以降大きく上がったので、海外投資家が逃げる、個人投資家が安くなったとナンピン買いをする

といった構図になりそうです。

 

仮に株式市場が調整に入るのであれば、

1.空売りをする。

2.円高、金利高で上がる業界の銘柄を買う

事が取引方針となります。

 

注意しなければならないのは、金融株が有利という論調も有りますが、

金融株の業績に反映するのは結構後になります。

マイナス金利解除になってもそれほど金利は上がらず、業績面を期待するには

時間がかかります。

 

2024年3月18日~19日、日銀の発表で日本株の動きは変わります。

私はマイナス金利解除は4月以降と予想していますが、どうなるか。

今回はあまり先読みをせず、その結果次第で、対策を練っていきます。