金沢市中心部から車で約20分、最大震度5弱を観測した内灘町は砂丘地であり、

埋立地でもある。

奥能登の被害が騒がれているが、内灘町の液状化による被害は甚大なものとなっている。

家々が歪み、道路はうねっており、電柱は全て斜めに傾いている。

 

液状化現象は、地震の際に、地下水位の高い砂地盤が振動により液体状になる現象。

単に液状化ともいう。 

これにより比重の大きい構造物が埋もれ、倒れたり、地中の比重の小さい構造物が浮き上がったりする。

 

私は2011年の東日本大震災の時に千葉県の浦安で実情を見ている。

仕事の関係で浦安工業団地にある取引先のほとんどが被害を受け、

事務所を移転し、工場を立て直すという状況を見てきた。

液状化になると、人が次には住めないのではないかというくらいの惨状になる。

 

国土交通省から液状化マップがでているのであるが、

東京や大阪、そして名古屋などの大都市近辺は海に近いため、

いたるところに液状化の可能性が高いエリアがある。

私は液状化の怖さを知っていたので、名古屋でマンションを買う時は

地盤のしっかりしたエリアに絞り、検討した。

家を購入するときは、必ず地盤を見てから購入すべきであり、

南海トラフがあれば、地盤の弱いエリアは内灘町のようになってもおかしくないと危惧した。

 

内灘町が少しでも早く復興することを願う。