吉野家常務が自らのマーケテイング手法について語っています。

 

マーケティング職に就く人には、シンプルですが

「お客様に会いにいく、話を聞く」ことを

何よりも大切にしてほしいと思います。

自社のマーケティングプロセスに、

ユーザー調査がある場合は調査を行う人が多いですが、

そうでない場合、意外と聞きにいっていないことが多い印象があります。

 

その際に気をつけていることは、核となる話題の周辺事項も聞くことです。

吉野家なら、極端に言えば外食や牛丼の話を聞いても仕方がないと思っています。

「朝ご飯は食べていますか、食べるのであればどこで食べますか?」と質問すれば、

「出社途中にコンビニで買って、自分の机で食べています」

「前日に買ったパンを焼いて食べています」といった回答が返ってくる。

 

調査の中で気をつけなければならないのは、

ユーザーが話したことをうのみにしないことです。

マーケターは、なぜこんな回答をするのかを声の中から探らなければなりません。

お客様を見ることで、データの分析もさらに意味のあるものになります。

調査を続けることで、

数字の裏側にいる人の行動が手に取るように分かるようになるからです。

そうなればしめたもの。

 

こうして吉野家常務がプロのマーケターとして

吉野家のお客を下記のごとく定義付けました。

見事なまでの偏見に満ちた分析力と解決施策です。

 

1.吉野家の男性客は、家に居場所のない人が何度も来店する。

 

2.田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。

 男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない

 

プロのマーケターとしての結論が上記だとすると、

完全にお客をなめています。

吉野家自体も大きな経済的損失を被るでしょう。

おごれるものは久しからず。

何度も発言していることから、口が滑ったのではなく、

この方の本音がうかがえます。

経営企画本部長の発言ですから、会社の方針と受け取られても仕方がないと思います。