楽譜作成ソフトの米国メーカー「MakeMusic」は、音楽家や音楽出版関係者の間で世界的に広く普及している楽譜作成ソフト「Finale(フィナーレ)」の開発を終了すると、8月26日発表しました。楽譜作成ソフトはいくつかのメーカーにより発売されていますが、仕様や機能/性能はそれぞれ異なっており、他のメーカーのものにそのままそれまでに蓄積した知識やノウハウをそのまま引き継ぐことはできません。また、新たに他のメーカーのソフトを導入し使いこなすまでには相当の期間を要します。これまで、このフィナーレのソフトを愛用してきたユーザーにとっては衝撃的なニュースに違いありません。

 

「MakeMusic社は代わりにドイツのスタインバーグ社が提供している「Dorico」を推奨していると聞きます。昨年、私はそれまで長く使っていた劣悪ともいえるあるメーカーの楽譜作成ソフトについに見切りをつけ、スタインバーグ社の「Doriko Elements 5」に乗り換えました。廉価版ながらも、機能/性能や使いやすさはそれまで使っていたものとは比較にならないくらい優れています。おすすめの商品です。

 

 

ちなみに以下は、「Dorico Elements 5」を使って作成した作品です。私は65歳を過ぎてから音楽に興味をもちはじめ、楽譜の勉強を始めてまだ数年にしかならない音楽についてはド素人ですが、それでもこれだけのものが簡単にできてしまいました。「Dorico Elements 5」を使った一例として参考にしていただければと思います。とはいえ、これでも全体の1/10の機能も使いこなしていないのではないかと思うほど、奥深いソフトです。

 

(説明)

チャイコフスキー(Peter Ilyich Tchaikovsky、1840 – 1893)が作曲した『白鳥の湖(Swan Lake No.10)』のフルートのパートをハーモニカに置き換えて演奏してみました。開始約48秒後からの演奏になります。オーケストラとの調和を第一にアレンジしているので、ハーモニカの音色を識別するのは難しいかもしれません。 伴奏はSteiberg社製の楽譜作成ソフトDorico Element5を使いました。いままで使っていたものに比べて格段によくなっています。 

・楽譜 : Musescore 

・楽譜作成ソフト:Dorico Elements 5

・アレンジ&伴奏音源 : 自作 

・ハーモニカ : HOHNER Super 64X