浅川と八王子市街
八王子市の市街を流れる浅川は、日野市の下流域で多摩川と合流する一級河川です。東京近郊の自然豊かな川として、NHKのテレビ番組「ダーウィンが来た」やニュース等でよく取り上げられます。
河原にはキジ、アオサギ、ダイサギ、サギ、カルガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、カイツブリ、オオバンカワセミ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ等、川にはオイカワ、ギンブナ、モツゴ、タモロコ、アブラハヤ、コイ、フナ等、数えきれないほどの鳥や魚が生息しています。最近になって絶滅が心配されているメダカが発見されました。植物も豊富で、春先から様々な美しい可憐な花を咲かせます。波打ちながらリズムよく流れる清流浅川に、それらの動植物が彩を添えます。その豊かな自然と触れ合いながらウォーキングをしていると身も心も元気が漲ってきます。
ところがこの半年余りの間、雨らしい雨がほとんど降らず、川の流れも淀みがちで勢いがなくなってきました。気分も沈みがちになっていました。このまま干上がってしまったら、「コイやフナなどの魚は死んでしまう」と心配ばかりしてきました。ついに年を越して1月になると、下流域では川の流れが完全に止まってしまったというニュースが流れました。しかし、それでも八王子付近では何とか流れを保っていました。魚をよく観察していると、彼らは水量を鋭い感覚で察知し、どこか安全なところに避難しているようです。水量が増すと、またどこからともなく現れてきます。
そしてついに、5月1日、待望のまとまった雨が降り、川が増水しているのを確認してホッとしました。まさに半年ぶりのまとまった恵みの雨でした。緑に染まった木々や草花、そして豊かな川の流れにより、鳥や魚だけでなく人も活気を取り戻してきました。東京にこれだけ豊かな美しい自然が残っていることを誇りにし、そしてこれからも大切に守っていかないといけないと思います。
しかし、ひとたび大雨になるとこの優しい川の流れも洪水に豹変します。2019年の大雨の際は、近くの国道16号に架かる浅川橋から水があふれる寸前でしたが、何とか大災害を逃れることができました。これから秋にかけて洪水が心配になります。
