先日、「闇の列車、光の旅」を見てきました。
ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが揃って製作総指揮をした話題の映画で、サンダンス監督賞など、様々な賞をとったというこの作品。
ホンジュラスからアメリカを目指す少女と、ギャングのメキシコ人との出会いを通して、希望を持って、アメリカへ命をかけて辿り着こうとする中南米の人々の姿を撮った作品です
オフィシャルサイトはこちら
この映画をとった監督は、キャリー・フクナガという日本人の血をひくアメリカ人。
実際に移民の人たちが乗る列車にのりこみ、移民の人たちと数日過ごしたそうです。
その時に起こった列車での出来事がこの映画にも反映されているとか。
前々から気になっていたこの映画、見終わって数日が経ちますが、いまだにその余韻が残っています。
この映画を見る前も、不法にアメリカに渡るのには、かなりの危険があることなどは想像することはできました。
でも、この映画を見て、よりもっとひどい現実味をおびて、心に残ることになりました。
よくグアテマラの新聞にも出てくるマレロスと呼ばれるギャング集団のひとつ、マラ・サルバトルチャ。
この映画にも出てきたのですが、そのリーダーや他の人たちのタトゥーに驚きました
(画像お借りしています)
マラ・サルバトルチャとは、エルサルバドルを中心に、中南米諸国をはじめ、アメリカやヨーロッパにまで勢力をのばす今最も恐れられているギャング団です。。。
全世界でも15万人の構成員がいるとか。。
この集団や他の集団でも、自分たちの所属をハッキリさせるため、顔や体にタトゥーを入れるのは普通のことなんだそうです
この映画の中では、小学生くらいの男の子たちから、カッコいいと思われているこのギャング団。
どうしてなんだろうと、このマラ・サルバトルチャにすごく興味がわいて、調べはじめたら、次から次へといろんなものが出てきました。。
中南米の闇の部分がまたここにも出ていて、またこのことについては、後日ブログに書きたいと思います。
この映画を見終わった後、
もしも自分が、彼らと同じだったら、、、
アメリカを目指す不法移民になるしかなかったら?
ギャング団に所属していたら?
どうしていただろう。。。
と今も考えてしまいます。
私のグアテマラの友達も、アメリカに行く!!と言っていたことがあって、これは夢物語ではなく、今実際に起きている現実なんだと再認識しました
ここ日本に生まれてなくて、中南米に生まれ育っていたら、こんな現実が待っていたかもしれないんですよね。。。
仕事をして、ご飯を食べられて、寝る場所があること、それだけでも感謝すべきことなのだと、思い知らされました。
仕事もなく、ご飯もろくに食べることもできず、支えてくれるものだけが大切なのは、この移民の少女もギャング団の青年も同じなんですよね。。。
この映画、中南米の現実を見ることができます。
多くの人たちにこういう世界があることを知ってもらえたらと思います
機会があれば是非見てみて下さいね
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