2024年6月14日

さて週末は「ダービー」ですね

 

普段はYoutubeメンバー限定のプレビューですが、

こういうタイミングでは公開にします。

 

※試合後の全選手レビューなども書いているので

 ご興味あったらぜひメンバーにも

https://www.youtube.com/channel/UCM1C...

 

 

まず鳥栖の布陣です。

 

  ヒアン

横山 菊地 富樫 

 手塚 河原

テヒョン 上夷 木村 原田

  パギ

 

どうしても天皇杯に「出なかった組」が主力となる。

ここに怪我から復帰しそうな福田、最近好調の日野に

出場時間が長かった堀米、長沼あたりが控えか。

長沼先発で、テヒョンSBもあるかもしれないが、

天皇杯での出場時間の使い方をみると上記が妥当か。

 

さてどんな試合になるか?

 

福岡はイメージとして

・しっかり引く

・カウンター

・外国人FWが強力

という感じだと思う。

 

でも実際見てみると、そこまでそうでもなくて

 

2024年ここまでのゴール期待値は0.8くらいだし(鳥栖は1.1)

シュート平均も10本程度と鳥栖とほぼ大差ない。

 

シュート成功率は鳥栖が高いですし大きな差が見えないんですね。

 

じゃあどこが違うか?

 

被チャンス数(つまりピンチの数)と被シュート数

 

福岡は11本前後と自チームのシュート数と大差ない。

しかし鳥栖は17本近く毎試合打たれており、打たれすぎ、というのがデータから見えます。

 

ピンチになる回数は同じなのに打たれすぎ

 

 

つまり

 

「ずるずる引いて、クロスやシュートなど相手の攻撃が完結するまで奪えていない」

 

というのが今の鳥栖なわけですね。

 

対して福岡は、途中で奪い返すことに成功しており、

そこがそのまま順位の差だと見て取れます。

 

福岡のチームとしての守備スタッツは、ボール奪取が全チームで2位!!

 

この事実が重い。

 

鳥栖としては

 

「いかに奪われずにシュートに行けるか」を実践する必要がある。

 

と同時に

 

「どのみち奪われるんだったら、どの場所で取られるのを許容するか?」

 

というボールの捨て所の共通意識が重要になるでしょう。

 

早く前線に!ってのもあながち間違いではなく、

ただ、どのエリアを狙うのか?というのを共通にしておくだけでも良いと思います。

 

それはなるべく、両サイドの裏。

 

ここに早めに蹴ることで、

 

・相手のラインを下げる

・ボール回収エリアを出来るだけ後ろにする

 

ということが果たせます。

 

鳥栖はビルドアップが特徴とはいえ、得意とまではいえない現状。

もちろん、相手のプレスをひっくり返すパス回しができなければ、

上記の策だけではシュートに行けませんから。

 

重要なのはいつチャレンジして、いつ捨てるか。

 

ダービーで勝利を得るには、

捨てる覚悟を持った時、だと思います。

 

これは苦しくなったから「お願いヒアン!」ではなく、

意図を持ってボールを捨てること。

 

苦しくなってから味方に渡すのは

そのプレスの苦しみを隣の選手に押し付けてるだけです。

 

ちゃんと引きつけて剥がす。

できない、奪われそうなら、前線が欲しいタイミングで

せめて3割くらいはマイボールにできそうな時に、しっかり蹴る。

 

苦しくなってから蹴ってもほぼ相手ボールですから。

 

捨てる、といっても捨て方の矜持。

 

 

ここを注目して見たいと思います。

これが一番うまいのが菊地ってのがまた皮肉。

(結局彼がSBとしても一番良いなんて)

 

とにかく全選手に奮起を期待!