2021年６月23日
サガン鳥栖 対 横浜FM
０−２
〜まだ届かないもの
FW 林 山下
MF 小屋松 仙頭 松岡 樋口
DF 大畑 エドゥ 島川 飯野
さて今日はどんな試合だったか？
エドゥが持った時に、大畑、小屋松へのコースは消しつつ
最優先は松岡、♨︎へのコースを切る
前田とアドのプレスはまぢで うっせわ！ だった。
序盤、２本ほど小屋松にロングが通ってカットインからいい攻撃が見えたものの、その攻撃は見切った！と言わんばかりにマリノスは対処する
そして、大畑が人に食いつくのを利用して、小屋松とのギャップ
いわゆる 「ハーフスペース」を自在に利用するマリノス
林 山下
小屋松 仙頭 松岡 樋口
大畑
△ エドゥ 島川 飯野
この△のスペースを使われる。
それを埋めるべく小屋松が下がったのだが、
それにより、前半唯一攻撃できていた大外へのロングができなくなった。
そのおかげで失点しなかったのもあるが。
それでもパギが何本もスーパーセーブを見せて０−０で前半は終わらせる。
後ろから繋げるには松岡、♨︎のコースがない。
♨︎が５回に１度ほどやっとターンして攻めれたシーンはチャンスになったが、ちょっと割りに合わない。
リスクとの費用対効果が悪い。
ってことで、後ろから繋ぎたいものの
ボランチを使えない鳥栖は
エドゥがロングをFWに蹴るも、
そこは対人強すぎ外国人チアゴが止めてしまう。
そして後半
どうしても攻め手が欲しい鳥栖は先に交代する
FW 林 ★酒井
MF ★中野F 仙頭 松岡 樋口
DF 大畑 エドゥ 島川 飯野
サイドに攻撃的に振る舞える中野F
そして前線に酒井を投入。
これは攻撃では効果を発揮した。
その分小屋松がカバーしていた大畑のフォローがなくなる。
ファーファーの攻撃で何度も崩すマリノス。
鳥栖はチャンスが１増える代わりにピンチが３増える感じ。
そして前線で奪い返されたところで
シュートがDFに当たって不運な失点
しかし 「どれが入るか？」だけの問題であり
論理的に崩され続けていたので妥当な失点。
FW 林 ★酒井
MF ★中野F ★本田 松岡 樋口
DF 大畑 エドゥ 島川 飯野
そして点を取りに行く鳥栖は♨︎に変えて本田。
♨︎のテクニックで繋ぐには分が悪い。
本田は強さを発揮して、めっちゃ良かった。
ボールを持って惜しいシーンを生み出すものの
点にはならない。
FW ★二田 ★酒井
MF ★中野F ★本田 松岡 樋口
DF ★中野 エドゥ 島川 飯野
そして最後の一手を若い２種登録したばかりの二田を投入！
彼自身はシュートへの積極的な姿勢、
簡単には負けない強さも見せて非常に良かった。
酒井の強さの裏でウケようとする動きも
プレスへの勢いも良かった。
しかし全体として、マリノスが良すぎた。
最後は奪って繋ごうとする鳥栖をさらに奪い返して
和田のミスキックがゴールへ。。。
クロスのミスなのだが、不運とはいえ、
あの位置で奪い返される、
マリノスとしては奪われた瞬間に切り替えて
奪い返すという最高の形だった。
マリノスは大外の選手を使い
フリーならそのまま突破
食いつかれたら無理して縦に抜くのではなく、
中方向にスピードのあるドリブルを使っていた。
そして外が空いたら他の選手が使い、
外を開けず、中へのドリブルを放置したらそこから縦に入れる。
ちょっとこのスピード感と
判断の早さの中で、
これらの攻撃を簡単に止める手段は思いつかない。
そのくらい激しいプレス、守備、攻撃の早さを見せたマリノス。
正直このプレスに対して繋ぐだけの技術は見せれなかった鳥栖。
じゃあ前に蹴るか？というと酒井１枚では厳しい。
何よりDFからのポンだけではそう簡単ではない。
ボランチが消された時の鳥栖の苦しみ
そしてソッコがいないということで
そこの強さや繋ぎの部分でまだ足りなかった。
悔しい敗戦ではあるが、純粋に総合力の差とも言える。
このマリノスの完成度にどうやって追いつくか？
何人かかけても同じサッカーが出来るか？
そういうことが課題になっていく。
むしろこの段階で完敗したことは今後への糧となるだろう。
選手評
パギ 良き
彼ができる最大限の守備は披露した。
得意のキックは苦しめられたが、それでも彼がいなければもっと早い段階で試合は決まっていたかもしれない。
飯野 及第点
前への突破は全て防がれたが、中に絞っての守備は何度もシュートを止めてくれた。
SBとして(WHという呼称だが）非常に良かった
島川 がんばれ
守備として早めにラインを崩して奪いにいく形は悪くなかった。
しかしカバーできる範囲とパス回しのスムーズさがやはり苦しい。
裏へのパスに振り切られるシーンも多々
それでも出来るだけのことはしたとは思うが。。
エドゥアルド がんばれ
決して彼個人の責任ではないが、苦しい時にどうDFラインを作るか？
ラインを上げきれず苦しんだ。
大畑 がんばれ
SCB（サイドセンターバック）として出場するも、うまく釣り出されて裏を突かれた。攻撃では惜しいシュートなど存在感を見せたものの、
得意なはずの守備では苦しんだ。
マリノスのぐるぐる攻撃はそれだけ厄介だった。
★中野 及第点
さすがの落ち着きを見せてサイドを落ち着かせた。
一つ技術で落ち着かせることができるのは大きい。
松岡 がんばれ
この展開でボールを持たせてもらえず、苦しんだ。
彼が相手をつれないので、前で数的優位を作ることはできなかった。
♨︎ 及第点
彼の貢献の質としては悪くなかった。
何個かひっくり返す攻撃も見せた。
それでもボランチが持つ時間が少ない試合で量は足りなかったか。
★本田 良き
彼の強さでボールを取られず、一つ落ち着きところになった。
そして前線でもシュートまでいく力強さを見せた。
反撃の糸口を見せた。
小屋松 及第点
前半唯一の攻撃の出口だったが、マリノスの圧に位置を下げさせられた。
しっかりカバーして彼自身は良かった。
攻撃で前に行くために交代。
★中野F がんばれ
攻撃に振舞った時にうまく消されてしまった。
もう少しカウンターを見せたかったか。
相手のDFが強すぎたか
樋口 がんばれ
これほどボールを持てない試合は初めてか。
潰されて、起点になりきれなかった。
この敗戦でまた何かをえて、成長してくれればいい。
この試合はJリーグでも最高レベルのプレスを受けた。
その中で何ができるか？それを見せて欲しい。
山下 がんばれ
前半ビルドアップの出口がないなかでロングを届けたが
受け取ってくれなかった。
頑張ってはいたが、試合への貢献という意味では苦しかった。
★酒井 及第点
流石の強さを見せた。
こういう試合ではやはり純粋な強さが生きることもある。
そこから崩し切ることはできなかったが。
林 がんばれ
前で受けて進もうとするもチアゴに潰される。
このレベルのDFを相手にそれでも何かをしようと気概を見せた。
この中で何ができるか？
それを一つずつ増やしてほしい
★二田 良き
この激しい試合の中でスムーズに試合に入り、
このスピードの中でよくプレーに絡んだ。
シュートも惜しかった！
まとめ
いやぁマリノスは強い、早い、頑張る上に
スペースの使い方、ボールを持った時に無理に抜くのではなく
位置をずらしながらスペースを使う、というのが
本当に完成されていた。
この強度を経験できたことは大きい。
サッカーの楽しさは詰まっていた
（鳥栖的には何も楽しくなかったけどね）
苦しみ続けた９０分。
それでも不運なゴールしか許さなかった、とも言える。
もちろんラッキーゴールで負けた、というわけではないが、
事実としてここまで何もできない試合の中でも、
耐えに耐えたことも事実。
鳥栖はまた強くなる。