2017年5月20日

鳥栖 VS G大阪 0-3

4勝3分5敗(11位)


■スタメン
ーーーーーー権田ーーーーーー
小林ー
ミンヒョクーフランコー吉田

ー福田ーーー高橋ーーー原川ー

ーーーーーー鎌田ーーーーーー

ーー
小野ーーードンゴンーー


■前半途中~
ーーーーーー権田ーーーーーー
小林ーミンヒョクーフランコー吉田
ー福田ーーー高橋ーーー原川ー

ーーーーーー鎌田ーーーーーー

ーー★イバルボ
ーードンゴンーー


■後半70分~

ーーーーーー権田ーーーーーー
小林ーミンヒョクーフランコー吉田

★水野ー原川ー福田ーーー

ーーー★イバルボーーーーー

ーードンゴンー
★池田ーーー


■総括
前半もプレスはそれなりに掛かっていた。
しかし最後の精度が足りず攻め疲れる。

そしてG大阪は少ないチャンスで長沢の高さで先制。
さらにクロスから倉田で2点目


後半は圧倒的に鳥栖が攻め立てるものの
最後の判断や精度がやはり足りずゴールにならない。

最後はクロスにGK権田が無理して飛び出すも
触れずに長沢に押し込まれ0-3で終了。


「決定力の差」

それが全て、という試合だった。


しかし、0-2というシチュエーションにも関わらず
後半の途中からはかなりスムーズなパス回しが出来ていた。

原因は水野。

彼のおかげでスムーズな繋ぎ
スピード感のある崩しが出来ていた。

そこに原川のサイドチェンジ、吉田の突破に崩し
そして、イバルボ、ドンゴンが飛び込む攻撃は光が見えた。

最後は

決まらなかったが。


■選手総評
反省しましょう
フランコ
足元にボールが落ち着かない。
それは仕方ないとして、ボールを貰う前に判断が出来ていない。
ボールが来てから考える、というのは
体の強い外国人の癖だろう。
日本ではそれは致命傷となる。
ヘディングの強さでファーストボールを長沢に納めさせなかった点は評価。
だが、前に食いつきすぎる守備位置は、バランスが悪く
一番大事な位置をカバーできなかった。

高橋
スムーズなパス回しが出来ない時簡の原因となってしまった。
運動量は豊富だが、それゆえにサイド、前に、と食いつきすぎた。
そして一番大事なDFラインの前のゾーンをがら空きにした。
今日は全てが空回りだったか。

もう少しがんばりましょう
ミンヒョク
後半はかなり改善されたが、行くときと戻るときの判断。
そしてDFラインでの相手をいなすパス回しはリスクが高すぎる選択が多い。
成功してもチャンスにならず失敗すればピンチ、というプレーが多かった。
それでも後半は前に前にの意志を見せた。

福田
本当にいい所に居る。
顔を出してボールを受ける。
そこで、前にコースが見えても出さない、
そういう勇気が足りないシーンが多かった。
技術的に高いレベルが相手となるととたんに萎縮するのか。
最後のシュートも、完全に焦りすぎ。
トラップも流れ、ボールも流れ、冷静なシュートではなかった。
技術が足りない、とかではない
彼はやれる。それだけのものは持っている。
しかし。。。

ドンゴン
前線で潰れて、キープする場面では良さも見せた。
しかし、シュートのシーンとなると焦りすぎ。
また、完全にフリーでのシュートもあったが決まらず。
最後は疲れも見えて、インパクトを残せず。

権田
珍しくキックミスが相次いだ。
1点目は仕方ないクロス。
2点目もクロスに相手選手がフリーだった。
最後まで我慢しようと集中していたが、
3点目は相手のクロスに無理に飛び出した。
もっとも、あそこでGKがキャッチできれば
とてもとても助かる、、、だけに批判はしたくない。
しかしこの試合の評価としては悪い判断であった。

原川 
後半はかなり巻き返したが、前半は消極的なプレーに終始。
ボランチ同士のポジショニングも悪く、悪い流れを変えれなかった。
後半になると、素晴らしいサイドチェンジをいくつか見せた。
そのキック精度や判断は良いだけに、
悪い流れを変えるような積極性、自身が変えていくプレーが欲しかった。

★池田
途中出場ながら大きく絡むことは出来なかった。
いくつかいいチェイシングを見せたが時間は足りなかった。

及第点
★イバルボ
よく分からないボールキープ力に加えて、
相手の体のいなし方、ファールの貰い方も良く、
「ずっと鳥栖のターン」を実現するのに役立った。
シュートまでいけるシーンは少なかったが、
攻撃において、しっかりと貢献した、と言える。

小林
0-2の状態から何かを変えようと前に出たプレーを増やした。
もっともドリブル突破やサイドチェンジが素晴らしいわけではないので
ミスとなる場面も多かったが、味方への明確なメッセージとなった。

小野
一つ素晴らしいクロスを供給。
鎌田と良く絡み、可能性を感じさせたが
怪我の影響か、早々に交代となった

鎌田
出来る事はやったというところと
最後まで何かを変えるべく仕掛け続けた。
しかし最後が噛み合わず。
それでも彼のキープ力や技術は
間違いなく試合に貢献した、と言える。


良く頑張りました。
吉田

セカンドボールの回収や、そのボールの落ち着け方、
さらに前に運ぶ強さと縦パスの鋭さ。
攻撃の1つ目のスイッチを入れ続けた。
惜しいクロスも多かったのだが。

★水野
キックの正確さと幅広い動きで中盤を活性化した。
ボランチでもスムーズな判断と正確なキックで
攻撃の流れを良くした。
まさに潤滑油。
彼が入ることで実にパス回しは綺麗に流れるようになった。
守備の弱さ、という面もあるが、
もっと使ってみたい、と思わせるものを見せた。


■最後に・・・
この負けは「最悪」なのか?
そんな事は無い。
G大阪や鹿島、そういった「本当に強いチーム」に対抗する。
それが目標だった今シーズン。

それはまだまだ道半ばだ、、、と見せ付けられた。

それでも後半、0-2というエクスキューズはあるものの
こちらに決定力があれば一気に追いつけたほどの猛攻を見せた。

しかもパワープレーや強引なだけではなく
実にスムーズに展開し、サイドを切り裂くシーンもあった。


中盤のバランスやボランチの位置関係は悪かった。
フランコもまだまだ日本に馴染んでいない。

豊田と谷口の離脱は
鳥栖レベルのチームで言えば
大打撃以上の大損害だ。

そんな状態でもG大阪を圧倒する時間を作れた。


3ボランチが限界?

マッシモの戦術がおかしい?


単純に

選手の力不足に過ぎない。


それでも最後まで変えようと戦い続けた。


権田の最後のミスも、
あの流れを切りたかったから
勝負に出た、のだろう。



勝負に出て、敗れた。



相手は老獪であり、
やはり鳥栖は「同タイプに弱い」


長沢や指宿や杉本など
長身で収められるタイプには良くやられている。

その決定力
選手の最後の質の差は確かにあった。


そういう試合だった。



反省点というか辛い部分
・フランコはまだまだ厳しい
・谷口の離脱は想像以上に痛手。今後DFをどうする問題
・バイタルを空けないための3ボランチが動きすぎて空くときがある
・ドンゴン、イバルボは予想通り「最後を仕留める」のが苦手
・福田は自信を持て!
・大地のヘディングは絶望的(笑

光明
・イバルボの使い方が少しずつ分かってきた。
 (壁として使おう)
・鎌田のプレービジョンは別格
・水野はどこに置いても有能。
 まさにオシム流、水を運ぶ選手。
・前節青木が良かっただけに今後は頼んだ青木!
 (きっとL杯がフランコ出れないから
  青木を連戦じゃないために、、ってスタメンだよね?)