2016年1月16日

日本 VS タイ 4-0(鈴木 矢島 久保2)


■前提
U-23 五輪への出場もかかったアジア予選第2戦目。
所詮を何とか勝ちきった日本。
ここで勝てばGL突破が決まるだけに一気に勝ちきりたいところ。

■スタメン

-----櫛引-----

室屋-奈良★--岩波-亀川★

---遠藤--原川★---

矢島★--------豊川★

----鈴木-浅野★---


■試合総括
前節から6人を入れ替えた日本。
中島も南野もいない中盤を誰がしきるのか?

答えは「指揮者」ではなく「演者」が応えた。

操る側、突破する側の10番タイプではなく
矢島がもたらしたのは運動量とフォロー。

それにより前線の動きが活性化された。
ボランチの原川も大島より技術的に高いわけではないが
実に的確にプレーした。

その結果、実力通りのものが結果に反映されたといえる。

遠藤から鈴木へのパスはややずれたものの
見事なボディーバランスから先制。

さらに原川がこぼれ球を拾ってサイドからのクロスに
何度も走りこんでいた矢島にご褒美のゴール。

その後は岩波の微妙・・なスルーパスから
これまた荒削りなコントロールとGKに当てながらの
なんともしまりのないゴールで久保が3点目。

またまた微妙な判定のPKから久保が4点目。


守っては守りの強度を試されるシーンもなく
せめては、もう少しレベルが高い相手だとミスに終わる、
というシーンも多く。

全体的に圧倒したとは言えないながらも
これだけメンバーを変えても
力を落とさず勝ちきったことはプラス。


逆説的にいえば

「誰が出ても レベルが落ちない」

のではなく

「誰が出ても レベルが高くならない」

のが問題だと感じている。


次の試合もターンオーバーするのだろうが、
それよりも

現時点での 
MAXの実力を出し切るメンバー・戦術 の構築が

全く進んでないことは危惧されないのか?


総合力で上回っても

瞬間最大風速で負ければ

一発勝負のトーナメントでは終わり、となる。


無論総合力も大事だが、
最大値、最大解を求める作業は遅々として・・・






■選手総評
櫛引 6.0
特に大きな混乱や問題もなく。

亀川 5.0
無失点の守備とはいえ、軽率なプレー
緊張からか局面でのミスも目立った

岩波 6.5
相手の攻撃を、しっかりと強さで跳ね返した
攻めに繋がるいいカットも披露

奈良 6.0
ポジショニングの悪さは気になるが
それが気になるレベルの相手ではなかったのが救い

室屋 6.5
及第点以上。
彼のがんばりと的確なフォロー
攻守にいて欲しいところに居てくれる選手だった。

遠藤 6.0
アシストは良かったが、相変わらずセンスのなさを露呈。
ビルドアップとは何か・・・

原川 6.0
中盤を大きく動いて1アシストを記録。
それでも個人としてインパクトは大きくなく。
堅実ではあったが世間は大島を求めるのだろう

矢島 6.5
この試合のMVPに値するプレー。
要所で顔を出し、結果も出した。

豊川 5.5
やや空回りした印象か。

浅野 5.5
裏への飛び出しは非常に効いていた。
あとは結果だけだが、広島では見えない焦りを感じた。

鈴木 6.0
値千金の先制ゴール、故に及第点以下には出来ないが、
試合への継続した貢献、そして前線でのプレスは曖昧だった。


ーーーーーーー
オナイウアド 6.0
ゴールはなかったものの、抜け出しや抜け目ないチェイス
そして幅広く動いてのポストと、役割を果たした。
やや動きすぎの面もあるが、2トップならば良い動き。

久保 6.0
2ゴールゆえに及第点以下には出来ないが、
どちらも相手のレベルゆえのゴール。
それ以外での貢献も少なくやや厳しい。

南野 5.0
特筆すべき点はなく。
試合に入りきれなかった。


手倉森 6.0
またも勝ったことは最大限に評価すべき。
ターンオーバーも見事。
勝つことは試合に対する評価としては最大に評価できる。

それ以外の点ではやはりベストメンバーが見えないこと
このチームの最大値が見えないことは気になる。

明らかに技術で上回る、南野、久保、大島、中島が
効果的に絡む動きはまだ見えてこない。