2015年11月11日

日本 VS シンガポール 3-0(金崎 本田 吉田)


■前提
W杯2次予選
相手はホームで引き分けに終わったシンガポール
リベンジ!と意気込んではいるが、勝って当たり前の相手。

勝って当たり前の相手に勝つことと
勝つのが難しいチームにいい試合をすることは
実はまったく違う能力。

まずはアジア相手に通用するメンバーでしっかり勝ちきりたい。


■スタメン

-----西川-----

酒井-吉田--森重-長友

---長谷部-柏木---

-----清武-----

本田---金崎---武藤


■前半
躍動したのは、柏木と金崎。

それぞれ久しぶりの代表&相手が引き気味のため
自由にボールを持てる。

ボールプレーヤーである柏木は左右にいい散らしを見せる。

もっとも柏木の低評価は以前の代表時のものであり
最近のレッズでの戦いぶりを見る限り
個人的には相当に評価すべきプレーヤーだと思っている。

もちろん海外相手にフィジカル勝負になったときに
どこまで出来るかは未知数だが、
それでも逃げ腰のプレーは減っている。

気の利いたパスは、長谷部にシュートを撃たせた
地味な縦パスに集約されている。

走り出しを促し、撃て!言うメッセージを込めたパス。
パスにメッセージを込めた縦パスは見てて気持ちいい。

鋭いスルーパスでもなく、
なんとなく通したところに才能を感じた。


5年ぶりの代表の金崎もまさかのCFWで代表に戻ってくるとは
想いもしかなっただろう。

その金崎は武藤の落としから、見事なトラップ&シュートを決めて先制。

さらに右サイドの連携から清武のクロスを
武藤が粘って本田が決めて2-0。


両サイドからの攻撃と酒井のオーバラップ。
さらに金崎が幅広く動いて技術の高さで起点となることで
連続した攻撃を出せた日本。


相変わらず高レベルな相手GKに苦しむも、まずは2-0で前半を終えた。


■後半

交代、、そして

後半、2点のリードもあり、少しずつ余裕を持ち始める日本。
その余裕は少しずつパスミスとなって現れる。

じょじょに交代をしていく日本は
最終的に以下の形に。

-----西川-----

酒井-吉田--森重-長友

---長谷部-柏木---

-----香川-----

原口---金崎---宇佐美


たまに危ないシーンを作られるものの
力の差は歴然。

香川は疲労もあるものの、さすがのゲームメイクを見せる。
前半の清武は非常に良かったが、
ゲームが膠着してきたときに
中々動かせないのも彼の特徴。

本当に上手いのだが・・・

本田はスピードもスタミナも微妙だったが
それでもサイドで縦の突破を狙ったり
クロスを供給する。

「自分が得意なプレー、したいプレー」

ではなく

「そのポジションで必要なプレー」

をするのが流石であり、結局結果を残す理由かもしれない。

もっとも、そのポジションで必要なプレーが得意ではないため
インパクトに欠け、微妙な出来ではあったのだが。


最後に日本はCKのこぼれから、宇佐美のシュートが
吉田に当たってゴール。

後半は1ゴールと物足りないものの
まぁ無難に勝ちきって3-0。

色々な課題はあるものの
このレベル相手では柏木や金崎の有効性が見えたことは収穫か。


■選手総評
西川 6.0 
悪くは無いが、一度飛び出しに重なって落としたシーンは×
やはり高さで一抹の不安もあるが、フィードは相変わらず良かった。

長友 6.0
基本的には及第点。ややセーブして戦った印象も。
大きな穴は作らず、無難に安定をもたらした。

森重 6.0
こちらも大きな課題が見える相手ではなかった。
テクニカルに見えるプレーは、逆を言うとややギリギリのシーンだった可能性も。
もう少しの安定感や安全で早い判断が必要な場面も。

吉田 6.0
こちらも大きな穴は見えず。ゴールはおまけ。
これだけサイズと技術があるCBは稀有なだけに
しっかりと中心として居座ってほしい。

酒井 5.0
あまりにも残念なクロス、タイミングの違う動き出し。
能力は間違いないだけに、サッカーセンス、動きの質、出すべき技術の判断。
そこが一番の課題であり、解決は遠い


長谷部 6.0
柏木に自由を与え、後方から前方まで幅広くケア。
いくつかのミドルシュートは枠に飛ばしたかった。

柏木 6.5
気の利いたパス、左右への散らし。
前半の好ゲームの流れを作ったのは間違いなく彼だった。
左足の特徴も活かし、難なく流れに乗った。

本田 6.0
本来の出来ではないが、それでも得点を奪う。
その分の高評価であり、彼自身の技術、能力の発揮は
かなり物足りない試合ではあった。

武藤 6.0
最後まで戦えるだけに、どんな展開でも一定の成果を生む。
それは彼の特徴であり、強さとなっている。
高さ速さで脅威を与え粘りで2アシストを記録

金崎 6.5
しっかりと勝ちきるには早い時間の先制点は素晴らしく価値があった。
それ以外でも技術の高さ、持ち方の上手さを感じさせるシーンが多々。
これから定着する予感を感じさせる試合となった。
ちなみに2点目はオンサイド。


ーーーー
宇佐美 5.5 短いながらもシュートを連発。しかし単発な印象も。
アシストにはなったが、やや精度が落ちている印象も感じさせた。

香川 6.0 さすがの展開力、技術の高さを披露。
お披露目程度ではあったが間違いなく能力の高さと
試合への貢献を見せた。
     

原口 - さすがに短すぎるため評価は難しい。
無難ではあったが、脅威ではなかった。







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