蒸し暑い季節

今年も夏がくる


今でも、思い出すーあの夏の日を…

笑顔と涙の終わり…


そんな言葉が吐けるような
そんな思い出があるような人間は一握りだ

大抵は思い出したくもないような記憶ばかり。
上手くいくことなんて何もない。
自分には何の才能もない、と突きつけられるだけの日々。

「学生時代」なんて一括りにされても
不貞腐れ、こんな世界にも
自分にも絶望したふりして、

ほんとは輝いてみえた「懸命」
てものを必死に否定して生きていただけ


今年も夏がくる
暑苦しい奴らが元気になる季節

昔は大嫌いだった季節


今は、少しだけ好きになれるかな


皆が憧れるようなプロになって
羨望の眼差しを一身に受けるはずだった

訳あって色々な挫折を超えて
そして行き着いた辺境の地

そこで全てをなげだしたくなるような時間の中で
それでも今も走り続ける(彼ら)を見ることが出来るのだから。

僕が彼らを好きな理由

それは才能でも、上手さでも、
強さでもない。


僕が諦めて捨ててきた
思いや、気持ちや、心を

彼らは必死にしがみついて
カッコ悪くても
それでも、捨てずに居てくれるから。


音楽でも、スポーツでも
一握りの才能ある人の集まり

本質はそんなものだけど

それに押し潰されずに闘う
そんな彼らが大好きだ

だから少しだけ
夏も好きになろう

暑苦しいほどの感情とともに。
いつか捨ててしまった思いを。

だから彼らが羨ましくもあり
憧れの存在でありながら
どこか劣等感を背負った自分と重ねて

それでも闘えばなにかを得ることができる、と。

そう言われてるような気がして、


リーグのなかでも特別な才能をもった選手ばかりではない

けれど、それぞれの個性を生かし
必死に闘う

それこそがスポーツであり
生きる、ということの原点かもしれない。


いつか諦めた過去の自分へ贈る。


諦めるのは簡単だ
諦めないことは怖い
懸命にやって負けることは怖い
自分のすべてを出して負けたら諦めがつく、なんて嘘だ

自分のすべてを出して負けたら
自分のすべてが否定されるわけだから。

それでも恐れず闘う彼らに
真の敬意を表したい。

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