2015年7月11日
Jリーグ第18節

2ndステージ開幕

鳥栖 VS 柏 3-2(ミヌ、水沼、豊田)


前:5勝7敗5分 11位
後:6
勝7敗5分 10位(2nd/5位)


~変える事を選択し
  そして、結果も手にした価値ある試合

■前提
2015年第18

中断期間をどう過ごしたのか?
両チームの選択や準備、そして
2シーズン制(になってしまったこと)を
どこまで生かせるか?

まさに、新しい一歩をどう歩くか大事な大事な試合となった

■スタメン
GK:林
DF:吉田 菊池 谷口 キムミヌ
MF:藤田 高橋
MF:水沼 鎌田 ペク
FW:豊田

■前半
やはり注目は先発
結果として、広島に引き分けた試合と同じスタメン。
勝った(わけではないが、上手くいった)チームは変えない、という方針なのか、
それとも、いままでのメンバーだけではなく、
新しい風を吹かせるためなのか、

理由はさまざまだろうが、

ここ数年のスタメンのメンバーからは
変わってきた先発陣となった。

ミヌのサイドバックはやや守備の不安もあるものの、ビルドアップに有用なのは証明ずみ
さらに鎌田のパスセンスを最大限に活かす。

鳥栖は様子見の前半の途中からギアをあげた。
懸念していたペクや鎌田のプレスも十分な勢いがあり、柏に自由にプレーさせない。

まずは鎌田から豊田にスルーパス
左サイドでうけた豊田は右に切り返しDFをかわしてシュート、はかろうじて防がれる。
これは最近よくやる形

そのままの勢いで撃つのは得意な豊田だが、
そんな豊田の慣れないたどたどしいフェイント。
こういう多様性を見せることで
自分の得意なゴールの形も活きてくる。
シュートまで行けたのだからこれも正しいプレー
一つしか形が無いとなれば守りやすい。

このプレーは結果としてゴールになったシーンに活きていたと思う

そういえばと豊田は練習ではあまりシュートが入らない
ループを狙ったり、ギリギリを狙って外している
練習だからこそいろんな形を試してるように思う。

もし練習で外しまくってて心配してる人がいるなら、貴方はギターの練習で、新しい弾き方を練習してるときに、練習からミスしませんか?と問いたい

練習中は出来ないことをする。
試合でいつかできるようになるために。
普通のことだよね?と。
もちろん練習から成功体験を積み重ねていくやり方もある
どちらも間違ってなんかない。

出来ないからできるようになるために練習する
できるようになったら、確実に出来るために練習する
確実に出来たらいつでも出来るように練習する

1.のときを見て憂う必要はない←


話を試合に戻すと、鎌田のパスはすごい。
パスをもらうまえに周囲を確認して、
受けたあとは、出す先を見ずに出してる。
これは守りにくい。

鎌田で驚いたのはシュート練習
わざとか、というくらい、
大袈裟に右に首をふって、
コーナー付近を見ながら
左サイドネットにシュートを突き刺していた

いわゆるノールック。

気付いた人は連絡してほしい笑
本田以来の衝撃とニュースにあったが
どちらかというと、中田以来の。

さて、試合はコーナーを多数得た鳥栖が
藤田からキムミヌが飛び込んで先制。
困ったときのセットプレーは健在
このお陰で、比較的苦しんだ1stも踏みとどまってきた、

さらに鎌田が前線で奪うと右サイドの水沼のほうにドリブル。
フリーなのを確認して、ここもわざと、中から左に持ち変える。
DFが鳥栖の左サイド側に重心を移したところで
水沼にアウトでパス。

まさに受け手がフリーになるための優しさ。
えげつない。

中央は二人DFがいたため、持ちすぎ、取られる恐れもあった。
この度胸と、周囲みての状況判断は凄かった。

水沼も勢いにのせたシュートが股抜きのゴールとなり2-0

さらに圧巻はカウンターでの三点目

またも鎌田が中盤を持ち上がると、
自身が、フリーなのを見て一気に前線までドリブル。

同じ形で水沼がフリー。

そこで鎌田は右足で水沼のほうに持ち出す‥

相手守備陣が先ほどの失点をイメージして
鳥栖の右サイドに意識を持つ

その瞬間、ダブルタッチのような形で
左前方の豊田へ

すぐ側にいたはずのDFがなぜか触れない
相手の重心を操っての見事なパス

これを豊田はそのまま左足で決めて
3-0

何もかもが素晴らしかった前半を終えた。


■後半
後半、ペクや鎌田の足が止まりはじめる。
ボランチの高橋も前半ほどの勢いなくなる。

それでも耐えながら、あとは上手く流せれば良かったのだが、
そうもいかないのが今の鳥栖
ゴール前で谷口が倒してFK

谷口はCBとしてはややファールが多い、
ボランチの位置ではさほどピンチにならないが
この位置では安易なファールは危険。

そのFKをまさかの壁の間を抜かれて、
林も意表をつかれて反応できず失点。

間を抜かれたのはおそらく鎌田、
奪うための守備、
攻撃のためのプレスはできていたが
守るための守備、
失点を防ぐ意識はまだまだか‥

それでも、互いに拮抗する

柏は繋ぐことをあきらめ、
秋野をCBまで下げて
後方から質の高いロングを放り込みチャンスをつくる。

キムミヌも疲れてきて、
サイドにいいボールが入るとピンチになっていた。

というか、両サイドがせっかく開いてるのに
いいボールか、サイドチェンジさえすれば
鳥栖は崩せたのに、と鳥栖目線では思う

中央への放り込みは
確かに怖かったが
最後はペクにかえて早坂、
鎌田にかえて岡本(3ボランチか)
ミヌにかえて、ミンヒョクと、
守備をかためて逃げきりを図る 

それでも、不運なハンドでPKとなり3-2

最後はポストにも助けられなんとか逃げきった



⬛まとめ的な
↑良い点
丹羽が復調するまでミヌ吉田でいけそう
→でも高さがある相手にはだめよ?
高橋のボール奪取と推進力はさすが
豊田は相変わらず点を取る
鎌田は安定して決定機を作れる
→なんだただの天才か
コータ、ミヌ、豊田と攻撃は好調!

↓もう少し
守りきる試合運びはまだまだ
ペクのプレスは60分しかもたなかった
岡本で守備力アップにはならず
3ボランチにして、まるで前線で繋げず攻められ放題
→でも後ろを増やしたからなんとか逃げきれた?
これはもう結果論

つまりは先発も変えてきて、
交代もある意味思いきった割りきった守備編重
そんな交代いままでしてなかった
監督も色々変えようと勇気をもって動いたということ。

結果上手くいかなかった面もあるが
そういうのを試せ、て声もあったはず

色々やればいいんです
サッカーは多様性が大事

試さなければ分からない。
固執して信じるのも勇気なら
変えるのも勇気

変えて、変えて、そして勝ち点3を手にした
ある意味賭けに勝ったのは鳥栖だった

相手DFやGKが負傷交代という運もあったが、
流れでは無失点
そして勝ち点3

後半のゲーム運びの拙さは反省材料ではあるが
悲観材料ではない。

向上の余地があるなかで勝ったのはプラスでしかない。

なかなか上手くいかないのも
もう今に始まったことじゃない。

鳥栖はまた一歩強くなった
そう確信した試合だった


■選手総評
林 5.5
失点を責めるのは酷だが、どちらも止めれる可能性はあった
またキックの質や距離も少し足りず
後半の劣勢の要因ともなってしまった
怪我でなければいいが

吉田 6.0
相変わらず対人には凄まじく強い。
攻撃への貢献はやや少ないが反対サイドがミヌなので、吉田は守備重心で良い
そういう意味でもバランスのいい両サイドバックだと言える

谷口 5.5
高さと強さで守備に激しをもたらすも、
ファール気味のプレーが多く危うい。
2失点の責任、そして安易なプレーは減点材料

菊池 6.0
ハイボール攻勢にも身体を張って防ぐ。
相変わらずの読みとポジショニングの良さで
薄氷の勝利に貢献

キムミヌ 6.5
前節ほどビルドアップの貢献はなかったが、
タイミングのいい上がりと技術の安定感、
そしてサイドを幅広くカバーする運動量に加え
価千金の先制ゴールを奪った


藤田 6.5
中盤の攻防でボールを失わず
広くボールを供給した。
セットプレーでのアシストも見事。
一つ前にパスを出せる鎌田が入ったことで
ビルドアップに専念出来たのも良かった

高橋 6.0
最高の前半を過ごすも後半失速の要因にも。
前への勢いとボール奪取は素晴らしく
前半は何度も攻撃の起点となった。
後半は相手の防波堤になりきれず

水沼 6.5
豊富な運動量
パスを出せる鎌田の前方で何度も何度も飛び出しを繰り返し、2点に絡んだ。
シュートの積極性もよく。

ペク 5.5
良くも悪くも想定内か。
守備意識は向上するも、攻撃の最後の質は高められず
後半は運動量がおちてしまった。


鎌田 7.0
この日見せた2.3本のパス
それを見るためだけにスタジアムに足を運ぶ価値がある選手
派手ではないため凄さが分かりにくいかもしれないが凄まじい才能
後半は崩すためのパスが出せないときの
選択肢には課題も。
それでも試合に出れば点を生み出す。
今後も楽しみな選手


豊田 6.5
見事なゴールと安定感
戦う鳥栖の象徴
後半は孤立し、競っても出しどころがなかったが
ここをキープできるようになると
鳥栖も、豊田も、もう一段上に行けるだろう。


早坂 5.5
ペクに変わって出場し、攻守に運動量と激しさを発揮。
求められた役割をしっかりと果たしたが
あと一歩詰めが甘かったり
攻撃に出て行けず。
交代であるならもう少しの運動量を見たかった

岡本 5.0
運動量の落ちた鎌田に代わっての出場。
今季初の3ボランチで守備力を期待されたが
奪いどころが定まらず。
 
ミンヒョク-
クローズのための交代
見せ場はなかったが跳ね返し要員として
ロスタイムをしっかりと戦った


森下 6.0
先発の選択までは良い結果を生んでいる
鎌田の成長や責任を追わせすぎない使い方も良い
ただ試合を終わらせることだけが出来ない
交代が悪いというより
守る戦術や選手に寄るところが大きい
チョイスは納得だが、意識だけでなく
守備を向上する練習と準備を重ねてほしいところ

■最後に
前半終わったところでは
あと何点入るのか、と
喜び過ぎてふわふわしてた。

後半は一転地獄

夢から悪夢

でも勝った

この事実はかなり大きい

そして鳥栖はやっぱりすんなりとは行かない
そしてそんなことには慣れてるだろ?

断言します。

今の鳥栖は
  かーなり、強い!

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※新しいゲーフラです。
下のピンクはウィントスなんですが
写真見切れてる笑


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あ、なんか、何となく登録してみました。

うん、一応ね