同じ嘘なのに―

親愛なる
 貴女にも 
  僕はこんなにも嘘吐きで・・・

 こうやって

  僕も 罪を犯してきた

そのたびに 君は
 僕を 許してきたのさ


 そうやって
  君も 罪を重ねてきた

そのたびに 僕は
 貴女を 許してきたのさ


愛より 好きだと
思うが故に 落ちる 感情

愛より 好きだと
思うが故に 醒める 現実感

去来するは 未来の 業



結局は 消えゆく 存在―


両手で抱えたはずのものは

儚く消えるだけ


堕ちた思いと 寂しさは

満たされたはずの瞬間に 褪めた現実


僕には

 人間を信じるだけの

       隙間がないみたい


何を 聞いても・・・

 何を されても・・・



独占欲 など 無いに等しい


 そうではなく


優劣


たとえ、どんな瞬間でも

 自分より 大切な 何かが

  存在することへの 憂い 哀しみ


たとえ

  その一瞬だけだったとしても、、、

    僕より 優先する誰かが居る事が
  
     ただ 哀しくて


大丈夫だよと 笑う 笑顔が

 また 繰り返す 予兆


表情は 少なく

 きれいな笑顔だって
 
  当たり前に作り出せる


本当の 感情は

 人間社会

生存する限り

   殺すべき 僕。