5月10日朝
イタリア広場より 27番のバスに乗る
ゴブラン大通りを上り ムフタール通りを右に見ながら
リュクサンブール公園の方角へ向かう
と、
手前のストップで、
「リュクサンブール公園には停車しません、降りる人はここで」
バスの運転手さんの声
新緑のリュクサンブール公園は 立ち入り禁止で
パトカーが数台並び、通行車の点検中
ここでも ものものしい警備に遭遇した
サン・ミッシェル広場で バスを降りる

ジョセフ・ジベール書店の文具屋さんに入る
45年前
ソルボンヌ文明講座の 学生であった頃 通った
大好きな書店
懐かしい!
娘は、
「ここ おもしろいものが いっぱい!」
と、もう おみやげ漁り。
パンとマカロンがおいしそうなカフェを選び、朝ごはん
サン・ミッシェル大通りとサン・ジェルマン大通りの交差点を渡る
と
「クリュニ―中世美術館」がある
Musée national du Moyen Age
Thermes et hôtel de Cluny

カルチエ・ラタンの喧騒な学生街を抜け
静かな佇まいの門をくぐる
と
中世の館に 迷い込む
起源は、1世紀の古代ローマに遡り
ガリア戦争で勝利をし
この地に遠征したローマ人たちは
お風呂が大好きで
セーヌ川から水を引き
浴場、プール、運動場を作ったという
そうか・・・
サンジェルマン大通りを歩くと
鉄柵越しに見える
草ぼうぼうで 石ころだらけの 奇妙な 空き地
あの空き地は
つまり、
古代ローマ人の浴場の遺跡なのだ!!
15世紀に、クリュニ―修道会が修道院を建て、
その建物が、現美術館になっている
ここに
フランスの至宝と言われる
6枚の連作のタピスリ (綴れ織り) がある

『貴婦人と一角獣』の タピスリより
Tapisserie de La Dame à la licorne

五感の中の「聴覚」の寓意を表すタピスリ
竪琴のような鍵盤楽器を奏でる貴婦人の優美な姿
木々や小花、一角獣や動物たちが取り巻く何とも雅なデザインで、
謎めいて あれこれ想いが広がる
不思議な作品である
他にも

いろいろなタピスリや調度品の展示がある
が

「貴婦人と一角獣」を観賞した後では
どれもフツー
光を落とした 中世の世界から抜け出て
石の館から 外に出る
と
真っ青な 5月のパリの空

お向かいの公園の新緑が
まぶしかった