8月30日は 母の命日。
享年89歳。


遺影は、母が仏壇に大切にしまっていた10年若い写真


佐賀の藩祖をまつる松原神社参道に
江戸の最後の時代に開業した旅館の一人娘として生まれ育ち
女将として旅館を切り盛りして一生を終えました。

弟が書いた会葬御礼の弔辞:


松川屋で息を引き取りたい、松川屋から葬式を出してほしい
最期の願いはかなえられ
孫娘にも看取られ


葬儀は、多くの花で飾られ、


母と交流のあった300人もの方々に会葬に来ていただき、
願い通りに見送られ
松川屋に戻ることができて 本望だったことでしょう。


ただ


納骨後

これ以上古い家を維持することはできない
現実を踏まえ 手放すことを望む私

松川屋を遺すことを望む弟
とに齟齬が生じ
徐々に 
私は佐賀に近づけなくなり
10年が過ぎた。
母の命日が来るたびに、
古い生家と
強烈な母の生きざまの最期の日に
思いを馳せるのです。