「英語の歌のコンサートがあるのよ、ご一緒にいかがですか?」

英文学者の川野美智子先生からお誘いをいただいた。

シャーロット・ド・ロスチャイルド ソプラノリサイタル

イギリスと日本の歌の夕べのタイトルに興味が湧いて
10月29日 宝塚ベガホールへ赴いた。

白いドレスに真っ赤なショールのシャーッロットさん
「幼い頃から、おじいさん所有のお庭でよく遊び、草花が大好きです」
日本語で語られ
植物や庭園をテーマにした選曲のセンスが抜群だった。
例えば、
「薔薇より甘く美しく」(Sweeter than roses)とか
「庭の奥には妖精が住む」(There are fairies at the bottom of our garden)
「真紅の花弁はもう眠る」(Now sleeps the crimson petal)
という具合に。
特に
イギリス民謡「スカボロフェア」(Scarborough Fair)
アイルランド民謡「サリー・ガーデン」(柳の園で)(Sally Gardens)

とても心に残った。

$愛犬アルキメ君の冒険

そのおじいさんのお庭というのは、30万坪もあるとか!!\(◎o◎)/!
イギリスのエクスベリー・ガーデン(Exbury Gardens)
世界中の庭園の中で最も美しい庭のひとつに数えられているとか・・・
とても
ロスチャイルド家ファミリーなお話なのだ。

さらに
「曾おばあさんはショパンにピアノを習っていて、歌も作りました」
と続き
マチルダ・ド・ロスチャイルド作曲
ヴィクトル・ユーゴー作詞
「ロマンス」を見事なフランス語で歌われた。

ショパンやリストなど19世紀の芸術家たちがロスチャイルド家の庇護にあった話を思い出した。


後半は、日本の歌を15曲
一語のまちがいもない日本語で歌われた。

風呂本佳苗さんのピアノ伴奏が、しっかりとシャーロットさんを支えていた。

明るく楽しく歌われていた途中

石川啄木作詞 越谷達之助作曲 「初恋」を歌い終えられた後

真剣な表情で

「ユダヤ人である私の心情に、日本の抒情歌はとても共鳴します。
 私は日本の歌が大好きです。」

と語られ、

深々と頭を下げられた。


とても真摯な人だった。